エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.228
2013.04.22 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
【Benchmark Read】 |
【Benchmark Write】 |
【FileBenchmark】 |
【Random Access Read】 |
【Random Access Write】 |
Benchmark Readの波形にやや乱れが見られるものの、Benchmark WriteやFileBenchmarkでは極めて安定したグラフ形状を維持している。パフォーマンス面に目を向けてFileBenchmarkを参照すると、シーケンシャル読込925MB/s、書込900MB/sを達成。ここまでのテスト同様2倍近いパフォーマンスアップが確認できる。
一方でRandom Accessはシングルドライブ時の計測から小幅なスコア上昇にとどまり、「HD Tune Pro 5.0」中のテストでは唯一期待したほどの性能向上が見られなかった。
ATTO Disk Benchmark 2.47 |
最大で1,000MB/s以上を発揮するシーケンシャル性能は見事の一言。RAID 0構成の「Vector」は、まさにエンタープライズ級のパフォーマンスだ。さらにグラフの波形も綺麗なもので、RAID環境においても高い安定性を発揮、安心して使用できる。
SATA3.0 SSDトップクラスのパフォーマンスを誇る「Vector」シリーズの力量は、RAID環境においても健在。お手軽なオンボードRAIDながら十分すぎるパフォーマンスを発揮してくれた。一部のスコアを除いて性能が綺麗に倍加、1,000MB/sに迫る高速性能が簡単に手に入る。高度な耐久性に裏打ちされた安定動作はRAID環境でも変わらず、安定性の観点からRAID 0を避ける必要もなさそうだ。むしろ「Vector」だからこそ安心してRAID用ドライブにチョイスできるという言い方もできる。
価格は為替の影響もありほとんど変わっていないものの、発売からそろそろ半年を迎えるこの時期は“もう1枚”を考えるにはちょうどいいタイミング。今やRAID機能もマザーボードの標準装備で、導入のハードルはかつてないほどに低い。わずかな手間でPCI-ExpressタイプのSSDに匹敵できる「Vector」、ここはひとつ自作予算を捻出し、RAID構築で驚速ストレージを味わってみよう。