エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.233

OCZのロングセラーSSD「Vertex 3」が20nm NANDフラッシュ採用に!!

2013.05.15 更新

文：テクニカルライター・藤田忠

　熟成を重ねてきたOCZ Technology（本社：アメリカカリフォルニア州）のロングセラーSSD「Vertex 3」シリーズ。昨年登場したIOPSを向上させた「Vertex3 MAX IOPS」や7mm厚を採用する前モデルの「Vertex 3 Low Profile」に続いて、製造プロセス20nmのSynchronous MLC NANDフラッシュメモリを採用する「Vertex 3.20」が今年3月に登場している。
　今回はそんな「Vertex 3.20」の容量240GBモデル「VTX3-25SAT3-240G.20」を国内正規代理店の株式会社アスク（本社：東京都千代田区）より借り受け、気になるそのパフォーマンスをチェックしていくことにしよう。


OCZ Vertex 3.20シリーズ「VTX3-25SAT3-240G.20」（240GB）実勢価格20,000円前後製品情報（OCZ Technology）（株式会社アスク）

2011年に登場した初期モデルから熟成を重ねてきた「Vertex 3」シリーズ。そんな同シリーズの最新モデルとして登場した「Vertex 3.20」は、最大シーケンシャル読込550MB/sec、書込520MB/sec、4KBランダム読込42,000IOPS、書込85,000IOPSとなる7ミリ厚の「Vertex 3 Low Profile」をベースに、NANDフラッシュメモリを製造プロセス20nmに変更し、一般的な9.5ミリ厚を採用したモデル。SSDコントローラは従来の「Vertex 3」シリーズと同じく、SandForce「SF-2281」を採用。その高速性やMTBF200万時間という高い耐久性はそのままに、消費電力は25nmNANDフラッシュメモリ採用の「Vertex 3 Low Profile」から大幅にダウンさせているのが特徴だ。速度面はNANDフラッシュメモリの変更にともない4Kランダム読込は、やや低下しているものの、最大4Kランダム書込は90,000IOPSに向上している。


電源投入回数や総読込、書込量などを確認できる「CrystalDiskInfo 5.6.1」の結果。ファームウェアは4月時点の最新となる2.28.20で各種計測を実施