エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.242
2013.06.16 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
さてここからはBIOS画面を抜け出し、いよいよ「Z87 Extreme4」の実動テストへと移っていこう。検証用CPUにはCore i7-4770Kを用意し、テストにあたっては「OC Tweaker」のプリセット設定から動作クロック4.2GHzを選択。ミドルレンジユーザーでも手を出しやすい、“プチオーバークロック”仕様における挙動を比較してみることにした。なお、その他テスト環境は以下の表を参照していただきたい。
ほんのちょっとの味付けながら、プリセット設定にてクロックを4.2GHzまで引き上げてみる。定格の3.9GHz(TB時)から300MHzのクロックアップだ |
「CPU-Z 1.64.0」にてオーバークロック状態をチェック。高負荷時には動作クロックが4.2GHzまで上昇しているものの、アイドル時には800MHzまでクロックが低下している |
まずは「CINEBENCH R11.5」を使用し、CPUコアのパフォーマンスをチェックしてみよう。
CINEBENCH R11.5 |
結果はシングルコア8%、マルチコア12%とスコアが上昇。プリセット設定を選択するだけのお手軽さに比べれば十分なリターンと言える。300MHz差なら常用に問題が出ることはまずないため、多少パフォーマンスを盛ってみたい時にはぜひ簡易OCを試してみよう。
次はグラフィック性能への影響を最新の3Dベンチマークソフト「3DMark」で試してみよう。なお、オンボードGPUによるテストのため、プリセット設定はローエンド向けの「Cloud Gate」を選択している。
3DMark「Cloud Gate」 |
「Graphics Score」こそほとんど差がでなかったものの、総合スコアは小幅ながら約4%スコアが向上。CPU性能がモノを言う「Physics Score」は約17%と大幅なパフォーマンスアップを果たしている。実際のゲームではCPUパワーが威力を発揮するシーンも多いため、簡易ながらにOCを施すのは効果的のようだ。