エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.249
2013.07.20 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ATX対応の兄貴分、「H-Frame」は合計11枚に対し、「HFrame mini」では合計8枚のアルミニウムパネルで構成。これにシャフトが貫通することで立体を作り上げている。基本的な構造は「H-Frame」に準ずるものの、細部を確認すると、両サイドパネルの固定には長さ20mmのスタンドオフが使われていた。
「HFrame mini」の構造をさらに把握すべく、使用されているアルミニウムパネル厚およびシャフト径、さらに各々の配置間隔を計測してみよう。
アルミニウムパネル厚やシャフト径、各々の間隔等をノギスで計測 ※数字は実測値 |
ライムグリーンに塗装された両サイドパネルと内部4枚のアルミニウムパネルは実測1.6mm。シャーシ部にあたる外から2番目のアルミニウムパネルは実測2.0mm。パネル間隔は約11mmで、サイドパネルとは約20mmのスペースがあった。またシャフト径はφ5mmで頑丈なボディを作り上げている。
通常フロントフェイスは、PCケースの顔だけあって、デザイナーの手腕が発揮される箇所。しかし「HFrame mini」は、アルミニウム板の集合体だ。そこには構造上、既存のフロントパネルと呼べるものはない。かろうじてPOWERスイッチやアクセスポートが存在することで、フロント面である事を意識させてくれるのみだ。
外観をよく観察すると、サイドパネル以外にもトップからフロントフェイスにかけて、カットの違うパネルが2枚挟み込まれている。”ツライチ”ではないデザインこそ、フロントフェイス側である主張。側面にはIn Winのロゴもさりげなくあしらわれている |
フロント上部にはフロントアクセスポートが縦にレイアウト。上から順にPOWERスイッチ、RESETスイッチ、USB3.0ポート×2、ヘッドフォン×1、マイク×1が並ぶ。なお最下段にあるのは、HDDアクセスLEDだ。
実用的なフロントアクセスポートは、アルミニウムパネル3枚幅に固定されている |