エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.251
2013.07.27 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像での確認が終了したところで、ここからは「G1.Sniper 5」を実際に動作させて、検証を進めていくことにしよう。検証用CPUにはHaswell最上位のCore i7-4770Kを用意し、テストセッションでは「EasyTune」を使った3種類のプリセットオーバークロックにも挑戦している。なおテスト環境については以下の通り。
ノイズの影響を抑えるため、アナログ・オーディオ部が分離設計されたサウンド回路。起動中はグリーンLEDで発光するギミックを備える |
日本と台湾の2箇所で行われたメディア向けイベント記事でも紹介した通り、「G1.Sniper 5」では、リアサウンド出力用のオペアンプ交換に対応している。オペアンプは数百円から購入できるため、安価に音を変更できる手段として、なかなか面白い試みと言えるだろう。ただし、音質を追求していくとスピーカーやヘッドフォンなどあれやこれやと欲しくなり、買い物が増えることにもなりそうだ。
ソケット式で交換可能なオペアンプ。標準装備されるのは、スタンダードなTI「OPA2134」で、オプションとしてTI「LM4562NA」が同梱される |
ちなみに製品に付属されるオペアンプは、スタンダードな「OPA2134」と歪率0.00003%を実現した「LM4562NA」。着脱用の「IC Extractor」も同梱されため、簡単に交換することができる。なお音質の善し悪しについては、主観によるところが大きいため言及は避けるが、普段筆者が愛用している廉価スピーカー「Logicool X-140」でも音の変化は感じることができた。
またオペアンプの性能を最大限に発揮するため「G1.Sniper 5」では、サウンド回路も充実している。ノイズの影響を最小限に抑えるため、サウンド回路はアナログ・オーディオ部が分離された設計になっており、さらにCreativeのクアッドコアプロセッサ「CA0132」やニチコン製のオーディオ向け高品質コンデンサ「MUSE ES」、ヘッドフォン向けアンプTI「DRV632」など、ハイエンドサウンドカードと同様の高品質なコンポーネントを贅沢に使用している。