エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.258
2013.08.17 更新
文:GDM編集部 池西 樹/松枝 清顕
内部構造チェックの最後は、組み込みの個性が光る、ケーブルマネジメントを中心に見ていこう。ハイエンド構成の「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」は大型PCケースがベースだけに、電源ケーブルの長さも目一杯必要になる。さらに内部構成パーツが多数搭載できる事で、ケーブル本数も複数になり、取り回しに苦労することになるだろう。ハイエンド&大型PCケースでのケーブルマネジメントは、いかに処理されているのだろうか。
右サイドパネルを開き、マザーボードトレイ背面の様子をチェック。PCケースが大型なだけに、ケーブル類の取り回しはミドルタワーとはまた違った難しさがある |
グラフィックスカードの補助電源コネクタは8pin×2。コネクタ位置はカード側面になるため、左サイドパネル側にケーブルが張り出す |
最近いろいろなBTOを見る機会が多く、どうしてもそれらと見比べてしまう。PCケースの大小こそあるものの、構成パーツのレイアウトや、ケーブルマネジメント用ホールの位置は、さほど大きく変わるものではない。もちろん配線方法がマニュアルに記載されているワケでもない。突き詰めれば似たような配線になる、だからこそ微妙な違いが面白い。
「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」も例外ではなく、ケーブルマネジメント用ホールの使い方等はセオリー通りだが、唯一、光学ドライブに接続されたSATAケーブルは、一直線に接続。SSD接続のSATAケーブルとはタイラップで固定され、そのままマザーボードトレイ背面に引き回されていた。構成パーツの搭載数が増えれば、それだけケーブル本数も増加する。ケーブルマネジメントはBTOカスタマー最大の腕の見せ所というワケだ。
光学ドライブとSSD、HDDに接続されるSATAケーブル。輸送時の抜け防止としても効果的なラッチ付が採用されていた |
数日間に渡り、AMDのフラグシップCPUとGPUを組み合わせたフェイスの新作BTO「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」を検証してきた。CPUについては、シングルスレッドにやや難はあるものの、マルチスレッドでは、最大5.0GHzの高クロック動作と8コアというコア数を生かして、順当なパフォーマンスを発揮。さらにGPUは、シングルカード最高峰の性能で、まさにAMDプラットフォームでは最上級の性能を味わえる1台だ。
カスタマイズ画面から各種オプションパーツも選択可能 |
加えて、「PASSANT Ex DeVIL GaMERz FX」では、Cooler Master製ゲーミングケース「CM Storm Trooper」とオールインワン水冷キット「Seidon 240M」を採用することで、最大600Wを超える発熱を効率よく冷却し続ける。長時間の負荷テストにも耐えられる高い安定性を実現しており、ゲーミングPCとしての完成度は非常に高い。基本構成売価489,970円という価格設定は高価だが、その完成度の高さと自作市場では入手できないパーツを駆使するプレミアム感は大きな魅力だ。AMDプラットフォームにこだわるユーザーには、最上の選択肢となるだろう。
■ただいまBUY MORE秋葉原店で実機展示中■ 今回お届けした「PASSANT Ex DeVIL GaMERz」がBUY MORE秋葉原店で展示中。超弩級5GHz動作のアッパークラスゲーミングBTOを直接触ることができる。興味のある人はもとより、全く興味が無いという人も是非足を運んで、異次元の世界を体感して欲しい。 |