エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.259
2013.08.20 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「Carbide Air 540」の外観的特徴は、フロントパネルからトップパネルまで伸びる直線格子デザイン。そこにはハニカム状のメッシュフィルタが装着され、フロントボトム部からトップリア部まで一列に冷却ファンがマウントされる。CORSAIRはこのエアフローレイアウトを「Direct Airflow Path」と名付け、CPUやソケット周辺、そしてグラフィックスカードやマザーボードまで、あらゆる構成パーツの熱源に向け、直線的なエアフローを作り出している。
エアフローレイアウト「Direct Airflow Path」。標準搭載ファンはフロント×2基とリア×1基で、いずれも140mm口径。トップ部はオプション扱いになっている | |
各コンポーネントに向け、直線的なエアフローレイアウトを作り出すことで、システムの安定化が図られている |
フロントには140mm口径ファン×2基を標準で装備。起動時はフレッシュな外気をPCケース内部に送り続けてくれる。なおここには、120mm口径ファン3基に換装も可能。つまり360mmサイズのラジエターをマウントする事ができる(280mmサイズラジエターも搭載可能)。240mmサイズラジエターに比べ需要は限られるものの、少数派のリクエストにも応えるあたり、最近のCORSAIRの積極的な設計姿勢が見て取れる。
フロントパネル、マグネット式防塵フィルタを外す事で顔を出す2基の140mm口径ファン。ネジ固定された標準搭載ファンを取り外すと、120mm口径ファン×3基に換装可能。水冷派にも注目のPCケースというワケだ |
出荷時、冷却ファンは非搭載のトップパネル部。ここには140mm口径または120mm口径ファンが各2基搭載できる。PCケース内部から上部を覗き込むと、余分な突起物が一切ない。一般的な使い方としては、120/140mm口径ファン×2基を排気方向に装着するところだが、これだけの空きスペースがあると、やはりラジエターを搭載したくなる。
当然それを見据えた設計から、内部のスペースも十分。CPUソケットに近いこの部分には、240mmサイズのラジエター採用オールインワン水冷キットがオススメだ。
内部から上部を覗き込むと、空きスペースの広さがよく分かる。やはりここには240mmサイズのラジエターが似合うだろう。ちなみに140mm×2基の280mmサイズラジエターも搭載可能 | |
トップパネルを外し、ネジ穴を確認。もっとも外側に位置する穴は140mm口径ファン用。内側は120mm口径ファン用。ちなみに増設ファン固定用のネジは同梱されている |
リア排気用には、標準フロント吸気ファン同様に140mm口径ファンが1基マウントされている。