エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.260
2013.08.22 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
初代「Reserator 1」が発売された2004年当時、自作市場では水冷クーラーはかなり特殊なものと認識されていた。高価な電子機器の中に「水」を持ち込むなど言語道断と考える向きも多く、オールインワン水冷ユニット花盛りの今しか知らない自作派からは、そのハードルの高さは想像できないかもしれない。
そんな時代に投入された「Reserator 1」は、その特異な円筒形から「青い巨塔」と呼ばれ、とにかく注目を集めた。売価約30,000円ながら想像を超える爆発的ヒット作となったのだ。
現在の自作市場では、「風(空気)」に対し「水」は特殊なものというイメージは払拭され、空冷クーラー同等の手軽さと、手頃な価格により、ライトユーザーでも簡単に取り扱いができるまでに進化している。
「Reserator 1」デビューからまもなく10年になろうとしているが、水冷のハードルを空冷レベルまで引き下げるには、これだけの時間が必要だった。そんな「Reserator 1」は、水冷ユニット時代の幕開けとも言うべき、自作史に残る名器であると共に、今回検証する新作「Reserator3 MAX」は、その源流から脈々と受け継がれた「血統書付き」のオールインワン水冷ユニットと言えるだろう。
ZALMAN「Reserator3 MAX」 市場想定売価税込12,800円 製品情報(株式会社アスク)(ZALMAN TECH) |
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外装パッケージサイズは実測約W190×D130×H220mm。ふたを開けると「Reserator3 MAX」本体はブリスターパッケージで保護されていた。ZALMANの製品は繊細な作りが多いため、多くのモデルでは未だに全身ブリスターパッケージが採用されている |
「Reserator3 MAX」のパッケージ内容。詳細については後ほどじっくりと紹介する |