エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.262
2013.09.01 更新
文:GDM編集部 池西 樹
PLEXTOR「PX-256M5Pro」(256GB) 実勢価格23,000円前後 製品情報(PLEXTOR/リンクスインターナショナル) |
2011年に登場したIntel 6シリーズ以降、Intelのコンシューマ向けチップセットは、ハイエンド、メインストリームに関係なくSATA3.0(6Gbps)は2ポートに制限されていた。これは最大8ポートを備える、AMDプラットフォームに比べるとかなり手薄で、特に高速なSSDを複数台使用する上では大きなデメリットになっていた。
しかし、今年6月に解禁されたIntel 8シリーズでは、ついにSATA3.0(6Gbps)が6ポートへと拡張。RAIDレベルも0/1/5/10に対応しており、標準的な運用であればAMDプラットフォームと変わらない、充実したストレージ環境を構築できるようになった。そんな新チップセットIntel 8シリーズと、人気SSDであるPLEXTOR「M5 Pro Xtreme」シリーズを組み合わせて、RAID性能を堪能してみようというのが、本稿の趣旨だ。
Intel 8シリーズ主要チップセットのストレージ対応 | |
Intel Z87 Expressのブロックダイアグラム。最新インターフェイスが拡張され、SATA3.0(6Gbps)は6ポート、USB3.0も6ポート実装していることが確認できる |
実際のRAID検証に先立ち、まずはテスト機材を紹介しておこう。マザーボードには、Intel 8シリーズのフラグシップチップ、Intel Z87 Expressを搭載したGIGABYTE「Z87-D3HP」を用意した。外部SATAコントローラを実装しないシンプルなATXマザーボードで、オンボードSATAはすべてチップセット直結。読者諸氏が同様の構成を試してみる場合でも、SSDの接続ポートに迷う心配はないだろう。
Intel Z87 Expressを搭載したLGA1150向けマザーボードGIGABYTE「Z87-D3HP」 | |
CPUのオーバークロックにも対応する、最上位チップセットIntel Z87 Express | 基板右下に配置されたSATAポートはすべてチップセット直結。ポート番号もシルク印刷されているため、迷わず接続できる |
SSDは「M5 Pro Xtreme」シリーズの256GBモデル「PX-256M5Pro」をチョイス。ちなみに6ポートのうち、2ポートにはデータ用HDDと光学ドライブを接続するのが標準的と考え、今回は4台を確保して、RAID構成に挑戦することにした。なお「PX-256M5Pro」のスペックやパフォーマンスについては、こちらのレビューに詳しいので合わせて参照いただきたい。