エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.265
2013.09.15 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
大型PCケースによるメリットのひとつに、冷却ファンレイアウトのし易さが挙げられる。小ぶりなPCケースに比べ、複数の冷却ファンが搭載できる事はもとより、140mm超えの大口径冷却ファンを使う事ができる。大口径にする事で冷却ファンのインペラ(羽)は表面積を広くする事ができるため、多くの風量を低速回転で生み出すことが可能。つまり静音化と高冷却(高エアフロー)が自ずと両立できるワケだ。
さらに近頃の需要を思えば、大型水冷ラジエターの搭載に期待する人も少なくないだろう。ここからは「GRone」の冷却機構を全てご覧に入れよう。
まずPCケースの顔となるフロントフェイスの下段には、140mm口径冷却ファン×2基が標準搭載されている。チョイスされているのは、スケルトンタイプのRedLED内蔵モデルで、動作させるとフロントメッシュ部からLEDの光を楽しむ事ができる。なおエアフロー方向はHDDケージ部で、外気を直接HDDに当てることで、フル稼働時の高温化を抑える役割を果たしてくれる。
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フロント下段に標準装備される140mm口径冷却ファン2基。ちなみに着脱はHDDケージユニットを外す必要がある | |
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フロントフェイスの下段部分はワンプッシュで着脱ができるギミックが用意されていた。一般的な使い方であれば、唯一の吸気部分となるため、その他箇所よりも防塵とメンテナンスに対する気遣いが見られる |
ハイエンド志向の水冷ユーザーには注目して欲しいトップファン部。標準で140mm口径ファンを1基搭載。さらに空きスペースとして、140mm口径ファン2基が増設できるほか、標準搭載の140mm口径ファンを取り外せば、120mm口径ファンを3基並列搭載可能。つまり、最大で360mmサイズのラジエターがマウントできるようになっている。