サイコム、CORSAIR担当者に聞く「G-Master Vengeance」誕生まで
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サイコム プロダクトマネージャーの山田 正太郎氏(左)、CORSAIR Director, Asia SalesのScott Thirlwell氏(中央)、CORSAIR カントリーマネージャー園部 英生氏(右) |
製品の詳細に触れる前に、サイコム×CORSAIR公式コラボレーションモデルの「仕掛け人」達に、「G-Master Vengeance」について、お話を伺ってみよう。ご登場頂くのは、サイコム・ 山田 正太郎氏(プロダクトマネージャー)、CORSAIR・Scott Thirlwell氏(Director, Asia Sales)、園部 英生氏(カントリーマネージャー)。いずれもエルミタではお馴染みの面々だ。
- 編集部:
CORSAIRとの公式コラボレーションを企画したキッカケはどういった理由からでしょうか。
- 山田氏:
COMPUTEX TAIPEI 2013でScott氏と会う機会がありまして。ちょうどその頃は、エルミタでも取り上げられた「G-Master Hydro-Mini」を企画していました。そこで、採用するPCケースはCORSAIR「Obsidian 350D」で、CPUとグラフィックスカードをデュアル水冷化するBTOを作りたいということを伝えたのです。すると「それは面白い」と、こちらの方向性に共感してくれました。私もCORSAIRのこだわりが好きだったので、今後どこかでビジネスをやりたいという話になりました。
- 編集部:
どのような点に共感したのでしょうか。
- Scott氏:
MicroATXケースを採用したデュアル水冷仕様のPCと聞いただけでクールだと思いました。正直、日本にもサイコムのようなBTOカスタマーがあるのだと気付かされましたね。
- 編集部:
CORSAIR公式コラボレーションというPCは他の国でもやられているのですか?
- Scott氏:
はい。公式コラボレーションは日本以外でも積極的に展開しています。アメリカはもちろんヨーロッパ各国でも著名なBTOメーカーと組んで販売しています。今後はオーストラリアでも展開予定ですが、アジアではサイコムが初ですね。
- 編集部:
数あるCORSAIRのPCケースから「Carbide Air 540」を選択した理由をお聞かせください。
- 山田氏:
組み込み易さや冷却性能の高さ、見た目など様々ですが、一番はこんな変わったケースをBTOで使うメーカーはないのではないかと(笑)。数を捌きたいBTOメーカーさんではまず採用しないでしょう。
- 園部氏:
キワモノですからね、でも理にかなったキワモノケースです(笑)。真面目な話、サイコムはBTOメーカーの中でも比較的拡張性を重視されるので、「Carbide Air 540」はオススメでした。
- 編集部:
CORSAIRとしてコラボモデルのメリットはどのあたりでしょうか。
- 園部氏:
パッケージで売れるということはあります。「G-Master Vengeance」も、ケース以外に水冷ユニットやメモリ、電源ユニットがCORSAIR製ですから。CORSAIRファンの人に向けても訴求しやすい製品ではないでしょうか。
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台北に在住し、アジア地域でのセールス・マーケティングを統括するScott氏。イベントや記者会見のたびに日本を訪れる |