エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.271
2013.10.19 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
前作「CM 690 II Plus」(型番:RC-692-KKN1)のファーストインプレッションをお届けしたのは、2010年4月のことだった。初代「CM 690」(2007年10月デビュー)の圧倒的インパクトを小変更で引き継いだ2代目もコンスタントに売れ続け、未だに古さを感じさせない。そして2013年9月、3世代目にあたる「CM 690 III」が国内市場でデビューを果たした。初代機登場から経過すること約6年のロングセラーシリーズだ。
今年6月のCOMPUTEX TAIPEIでお披露目された「CM 690 III」は、外観上での大幅な変更は回避され、初代モデルからの正常進化を経て堅実なモデルチェンジに留められた。そこはCooler Masterの看板モデルだけあって、無茶なギャンブルには出にくい所があるのだろう。
今年のCOMPUTEXでお披露目された「CM 690 III」。外観を含め内部構造に大きな変更がなく9月に国内市場へ投入された |
とはいえ、内部設計には外観では感じられない「進化振り」が見て取れる。ブースレポートでも触れているが、カスタマイズ可能なシャドウベイをはじめ、新機構を備えた専用トレイ、さらに水冷ユニット搭載を意識した冷却ファンレイアウトなど、自作市場の変化に合わせた意欲作という印象だ。
そこで今回は製品サンプルをCooler Masterから借り受け、現在の自作市場に合った最新の「CM 690」シリーズに迫っていきたい。
Cooler Master「CM 690 III」 市場想定売価税込16,000円(9月14日発売) 製品情報(Cooler Master Technology) |
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Cooler Masterのコーポレートカラーである紫をあしらった外装箱。さすがに看板モデルだけあって、カラー写真を使ったデザインパッケージを採用。サイズは実測約W285×D570×H560mmだった |