エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.271
2013.10.19 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ドライブベイレイアウトに続き、冷却機構を解説しよう。まず標準状態をチェックすると、フロント200mm口径×1基、リア120mm口径×1基の合計2基が搭載されている。イマドキのPCケースとしては標準搭載数が少ない印象だが、冷却ファン搭載スペースを多数用意することで、自由にエアフローレイアウトが構築できるようになっている。ここからはその全てをご紹介しよう。
「CM 690 III」のエアフローレイアウト。出荷状態ではフロントとリアのみに冷却ファンが搭載されている。お仕着せではなく、多様な構成に見合ったエアフローを構築して欲しいという考えにシフトされている |
前作「CM 690 II」では140mm口径だったフロント吸気ファンは、200mm口径にスケールアップされた。代わりにLED内蔵は回避され、冷却のみを淡々とこなす、スタンダードファンに変更されている。
大口径200mmファン×1基がマウントされるフロント部。大型インペラは低回転でも大風量を生み出し、直下のシャドウベイ部にフレッシュな外気を送り続ける | |
マウント方法なシャーシ部へのネジ留め。これを取り外す事で、180mm口径ファン×1基、または140mm口径ファン×2基、または120mm口径ファン×2基を搭載する事も可能 |
面積の広い通気孔が用意されたトップ部には、200mm口径ファン×1基、または140mm口径ファン×2基、または120mm口径ファン×2基が搭載できる。やはりここには240mmサイズラジエタータイプのオールインワン水冷ユニットが似合うだろう。
PCケース内部からトップ部を見上げてみると、防塵フィルターが装着されたメッシュ仕様の通気孔がひときわ目に付く。当然240mmサイズラジエターをマウントしたいところだ | |
ラジエターが搭載できるトップ部の有効スペースは奥行き約280mmまで。Cooler Masterのグローバルサイトには240mmサイズラジエターの「Seidon 240M」が搭載可能と明記されている。ただし汎用ラジエターはフィッティングの形状や出口方向によっては280mm以上のスペースが必要になる。あくまでオールインワン水冷ユニット用と割り切った方が無難かもしれない | |
1本のハンドスクリューで固定されたトップパネル。両サイドには各口径ごとに用意されたネジ穴が確認できる |