エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.271
2013.10.19 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
本稿もいよいよ大詰め。最後にPCパーツを実際に組み込み、気がついた事などをご了解しておこう。「CM 690 III」導入を検討している人にとっては、最後のひと押しになるかもしれない。
あとはストレージの搭載を残すばかりとなった「CM 690 III」。余計な突起部もなく、組み込みはし易い |
今回テストのタイミングで編集部に到着した、ZOTAC「ZOTAC GeForce GTX 780 AMP! Edition」を装着。3連ファン搭載のハイエンドグラフィックスカードだが、隣接する上段シャドウベイは2.5インチ仕様にする事で搭載できた。
この上段は3.5インチシャドウベイ仕様でも公称280mmまでのグラフィックスカードが搭載できるはずだが、残念ながら公称266.7mmの「ZOTAC GeForce GTX 780 AMP! Edition」は、VGAクーラーカバーがぶつかってしまった。これはどういう事かというと、グラフィックスカードの公称値は基板サイズを指すことが多く、VGAクーラーのカバー等の突起部は含まれていない場合がある。単なる装着テストなら諦めればいいが、新規組み込み時に大枚をはたいて購入した場合のダメージたるや計り知れない。これに限らず、搭載スペースが怪しげな場合は事前のリサーチを怠らないようにしたい。
上段2.5インチシャドウベイ化すれば、長モノグラフィックスカードも余裕をもってマウント可能。ただし事前リサーチは忘れずに |
電源ユニットには、やや旧型のCooler Master「Silent Pro Gold 800W」を用意。奥行き160mmの標準的な電源ユニットだが、かなりゆったりとマウントできる。このモデルのケーブルは大部分がモジュラー式だが、直結式の電源ユニットでも余ったケーブルの行き場に困ることはないだろう。また、すぐ横のマザーボードトレイ部にはケーブルマネジメント用の大きな穴があるため、ATXメインケーブル等はストレス無く背面に引き回すことができるようになっている。
奥行き160mmの電源ユニットをマウントしても、隣接する120mm口径ファンの増設、または2.5インチSSDのマウントには支障がなさそうだ |
マザーボードトレイのCPUクーラーカットアウトは、実測で縦140mm×横140mmだった。近頃のPCケースでは、バックプレートとの干渉をきらい、闇雲に大きな穴が空けられているモデルが多いため、「CM 690 III」の140mm四方は小さく見えてしまう。ただし一般的なマザーボードをチョイスすれば、この開口部を外す事はまずないだろう。
CPUクーラーのカットアウトは”ほどよい”大きさ。CPUクーラーのメンテナンスホールとして十分に用をなす |