エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.273
2013.10.26 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて「GA-Z87X-UD5 TH」の特徴でもある、Thunderboltのパフォーマンスをチェックしていくことにしよう。検証にはThunderboltに対応するHDD/SSDドックHighPoint「RocketStor5212」を使い、Western Digital「WD Black」シリーズの1TBモデル「WD1002FAEX」と、Samsung「SSD 830」シリーズの128GBモデル「MZ7PC128HAFU」を装着して、転送速度を計測した。
Western Digital「WD1002FAEX」のCrystalDiskMark 3.0.2スコア。左がSATA接続、右がThunderbolt接続 | |
Samsung「MZ7PC128HAFU」のCrystalDiskMark 3.0.2スコア。左がSATA接続、右がThunderbolt接続 |
「WD1002FAEX」の結果を見ると分かる通り、HDDではドライブの転送速度が限界に達してしまい、SATAとThunderboltで有意な違いは出ていない。一方「MZ7PC128HAFU」では、読込を中心に若干差がついており、最新SSDのパフォーマンスを最大限まで引き出すのは難しいようだ。とはいえ、SATA2.0(3Gbps)は軽く超えるスコアで、外部ストレージの接続方式では最高クラスと言って差し支えない。今後さらに普及してくれば、USB3.0に変わる有望な選択肢となるだろう。
ここからは、新統合ユーティリティ「APP Center」に組み込まれた「EasyTune」を使い、CPUのチューニングを試していくことにしよう。今回は「ライト」「ミディアム」「エクストリーム」「省電力」の4つのプリセットを選択して、その効果を確認することにした。
今回の検証では、すべてのプリセットでOSの起動、各種ベンチマークテストともクリアした。ライトなテストとは言え、その安定性はかなり高く、手軽にパフォーマンスを向上させる手段としてはまさにうってつけと言える。