エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.275
2013.11.01 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
さて、「R9 280X Twin Frozr 4S OC」の外部観察はここまでにして、いよいよベンチマークテストを使用した動作チェックに移っていきたい。テストにあたっては、MSI製の定番ユーティリティ「Afterburner 2.3.1」を使用したクロック調整でリファレンスクロックを再現。出荷時のカスタマイズクロックとスコア差を比べてみることにした。なお、テストに使用した環境は以下を参照していただきたい。
まず手始めは、定番3Dベンチマークソフト「3DMark」の計測から。ハイエンドグラフィックスカードということで、プリセット設定はDirectX 11対応の「Fire Strike」と、さらに最高レベルの高負荷環境を想定した「Fire Strike」の“Extreme”プリセットをチョイス。早速リファレンスクロックとの挙動の違いを検証していこう。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
50MHzのクロック差とはいえ、「Fire Strike」ではリファレンスクロックとのスコア差は3~4%に拡大。オーバークロックの効果がスコアに現れている。特に負荷の大きくなる“Extreme”プリセットでの効果が目覚ましく、Graphic Scoreは8%まで差がついた。27インチクラス(WQHD/2,560×1,440ドット)など、フルHD以上の解像度でゲームをする場合でもリファレンスを上回るパフォーマンスが期待できるだろう。
続いては、テッセレーションを駆使したDirectX 11対応の3Dベンチマークテスト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」によるスコア計測だ。プリセット設定は“Basic”に加え、より高負荷な“Extreme”を合わせて選択している。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic” | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme” |
“Basic”においてはMax FPSとAverage FPSで3%前後と振るわないものの、“Extreme”プリセットではスコア差が拡大。Max FPSで5%以上、Average FPSは7%以上と、リファレンスに対し水をあけている。出荷時クロックはMin FPSもよく踏みとどまっており、高負荷環境でもパフォーマンスが落ちにくくなっているのが見て取れる。ゲームにおいて、突発的に重くなるシーンなどでは、動作クロックの高さに助けられることもあるだろう。