エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.284
2013.11.28 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
玄人志向「KRPW-FL600W/92+」 実勢売価税込20,000円前後 製品情報(玄人志向) |
電源ユニットの負荷に応じてファンを完全停止する準ファンレス電源こそ増えているが、“完全ファンレス”を掲げる製品は久々の登場だ。さらに電源容量が第4世代Core iシリーズの最上位となる「Corei7-4770K」に、人気あるハイミドルGPU「GeForce GTX 760」を搭載する構成にチョイスできる“600W”とあっては、ハイスペックな静音PCを組みたい人の物欲を大いに刺激するだろう。もちろん、「KRPW-FL600W/92+」の魅力はファンレス仕様と600Wの電源容量だけじゃない。電源ユニットの定番規格のひとつである80PLUS認証は、AC115V基準の最高クラスとなる50%負荷時、最大92%の高変換効率が要求される80PLUS PLATINUM認証を取得している。また、一次側コンデンサーに信頼性の高い日本メーカーの105℃アルミ電解コンデンサー、基板に経年劣化を抑えたガラスエポキシ両面基板などを採用しており、完全ファンレスでありながら、従来の玄人志向製電源ユニットと同じ3年間のメーカー保証になっている。
ケーブルタイプは必要に応じて脱着可能なモジュラータイプ(一部)を採用し、電源オフ時の待機消費電力を削減する「ErP Lot6 Ready!」(要ErP Lot6対応マザーボード)、第4世代Core iシリーズのC6/C7ステートで必須になっている最小電流値「0.05A」の省電力マネジメントといった省電力機能もしっかりサポートされている。
大きく「ファンレス静音高効率電源」と書かれているパッケージの外形寸法は、従来の玄人志向製電源ユニットと大きく変わらないW235xD256xH105mmだが、重さは手に取るとズシッと手に来る3.46kgで、同容量クラスの電源ユニットと比べると、1キロ近くも重たくなっている。