エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.285
2013.12.08 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
最後のセッションではPCパーツを用意し、実際に組んでみることにしよう。これまでにない形状から、内部構造にはどのような影響を及ぼしているのだろうか。ここでは気が付いた点などをご紹介しておきたい。
デザインPCケースだけに、多少の犠牲は覚悟しなければならない内部設計。果たして組み込みはし易いのだろうか |
今回の実装テストには、Noctuaの「NH-U12S」を使用した。高さ158mmのサイドフロー型CPUクーラーだが、サイドパネルに干渉することなく、搭載ができた。なお有効スペース高は、実測で約160mm強。つまり「NH-U12S」がほぼMaxとなり、公称160mm以上のCPUクーラーは避けた方がいいだろう。
公称高158mmのNoctua「NH-U12S」をマウントすると、ジャストフィット。これ以上高さのあるCPUクーラーでは、サイドパネルの微妙な傾斜により、物理的干渉を起こす可能性がある。無茶はやめよう |
グラフィックスカードの有効スペースは、実測で約370mmだった。拡張スロットの水平ライン上には、フロント120mm口径ファンがあるのみだが、ここまで一切物理的干渉を起こすものがなく、とにかく広々と使う事ができる。マルチグラフィックス構成でもなんら心配がないので、思う存分ハイエンド志向のグラフィックスカードをチョイスしよう。
奥行き270mmのグラフィックスカードをマウントしても、この通りまだまだ余裕がある拡張カード有効スペース |
電源ユニットは一般的なPCケース同様、ボトムレイアウト。電源ユニット背面にある4つのネジ穴を使い、通常通りインチネジで固定する。なおボトム面プレートとの接触部には、同梱の「電源防振シート」を挟んで使用する。
なお、マウントにはリア下部およびサイド下部の強化ガラスは取り外しておく必要がある。今回搭載テストに使用した電源ユニットの奥行きは160mmだが、5.25インチベイまでの距離は残り100mm程度。ロングタイプでも問題無く搭載できるだろう。
電源ユニット固定面は、拡張スロットを兼ねた1枚パネル。密着する側面のマザーボードトレイには、電源ユニットを支えるガイド等はないため、装着感は若干心許ない | |
電源ユニット吸気ファン部に面する箇所の通気孔は長方形。ロングタイプにも対応できるようになっている |
フロント部にタッチパネルを備えた「Tou」は、専用の24pin ATXメインケーブル(パーツ名は「24pinアダプタ」)を使用。ここから2pinコネクタケーブルが伸びており、フロントI/Oコネクタ裏にある基板に接続する必要がある。なおタッチパネル部にも別途4pinペリフェラル電源コネクタを接続し、電源供給を行う事になる。
電源ユニットから伸びる24pinメインコネクタに、付属の24pinアダプタを接続。紫色のケーブルが2pinコネクタで、フロントI/Oコネクタ裏の基板に接続する |