エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.287
2013.12.18 更新
文:GDM編集部 池西 樹
CORSAIR RMシリーズ「RM850」 実勢売価税込22,000円前後 製品情報(CORSAIR)/(株式会社リンクスインターナショナル) |
CORSAIR「RM」シリーズは、ハイエンドとミドルレンジの中間に位置する、パフォーマンス向け80PLUS GOLD認証電源ユニット。特に静音性を重視した製品で、最小のエアフローで最適な冷却が行えるように内部設計を刷新。担当者によれば「設計から製品化まで実に18ヶ月をかけた」という自信作だ。
以前検証を行った「HX1050」(左)と比べてみると、内部構造の違いは一目瞭然。「RM850」(右)では、アルミ製ヒートシンクが多用されているのが確認できる |
冷却ファンには、専用設計の口径135mmライフルベアリングファンを採用。静圧重視のファンブレードは乱気流の発生を抑え、低い回転数で電源ユニットを効率的に冷却。さらに電源ユニットへの負荷に応じてファンの回転数を停止するZero RPM Technologyにより、完全無音動作にも対応する。
CORSAIRの資料によれば、電源への負荷率が40%以下の状態なら完全ファンレス駆動が可能 |
またCORSAIRでは高負荷時に発生する、耳障りな高周波ノイズ「コイル鳴き」にも注目。数多くのPC構成で動作検証を行い、実装するコンポーネントを厳選することで、これまでの製品に比べてその発生を大幅に抑えることに成功した。
専用設計の口径135mmライフルベアリングファン。国際標準規格「ISO 7779:2010」による騒音値測定で、最大26dBAという圧倒的な静音性を実現 | 「RM」シリーズでは、チョークコイルやコンデンサを厳選することで、不快な高周波ノイズ「コイル鳴き」を回避している |