エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.294
2014.01.08 更新
文:GDM編集部 Tawashi
ZOTAC「ZBOX ID92 PLUS」(型番:ZBOX-ID92-PLUS) 市場想定売価税込79,800円(2014年1月中旬発売予定) 製品情報(ZOTAC) |
ZOTACといえば、国内ではGeForce系GPU採用グラフィックスカードを扱うメーカーとして印象が強い。一方で小型ベアボーンメーカーとしての歴史も古く、国内正規代理店である株式会社アスクが取り扱うシリーズだけでも「ZBOX nano」「ZBOX nano XS」「ZBOX」「ZBOX ODD」「MAG」シリーズと実に多彩。主力の「ZBOX」シリーズだけでも、これまで20種類以上のモデルを販売してきた実績がある。今回レビューで取り上げるのは「ZBOX」シリーズから登場した、Haswellこと第4世代Coreシリーズ採用の最新モデル「ZBOX ID」だ。
まずは「ZBOX ID」のラインナップとスペックを確認しておこう。用意されるのは全部で3モデル。CPUにCore i3-4130T、チップセットにIntel H81 Expressを採用する「ZBOX ID91」、CPUにCore i5-4570T、チップセットにIntel H87 Expressを採用する「ZBOX ID92」、CPUにCore i7-4770T、チップセットにIntel H87 Expressを採用する「ZBOX IQ01」だ。
縦置き用のスタンドを取り外せば横置きスタイルに変化する |
メモリはSO-DIMM×2(DDR3-1600/最大16GB)、ストレージは2.5インチSATA(3.0Gbps)で、上位2モデルはmSATAスロットも標準装備。ネットワーク機能はギガビットLAN×2、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0をサポート。光学ドライブは非搭載となり、フロントパネルには4-in-1(MMC/SD/SDHC/SDXC)カードリーダーが内蔵される。
また、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000シリーズを利用。「ZBOX ID91」ではIntel HD Graphics 4400を、「ZBOX ID92/IQ01」ではIntel HD Graphics 4600を内蔵し3画面出力にも対応する。
ミニPCながら、充実の装備類が特徴の「ZBOX ID」シリーズだが、最大のポイントはデスクトップ向けのCPUやチップセットが採用されている点だろう。Haswell標準搭載のベアボーンといえば、Intel「NUC」シリーズや、GIGABYTE「BRIX」シリーズが挙げられるが、どちらも採用CPUはモバイル向けモデル。「ZBOX ID」は小型筺体を採用しつつ、デスクトップPCクラスのパフォーマンスを実現している。さらに2.5インチサイズのSSD/HDDとmSATA対応SSDが同時搭載できる点も見逃せない。これにより、ストレージドライブの選択肢は大幅に広がる事になる。
遠くからでもそれと分かる、ZOTACのコーポレートカラーに身を包んだパッケージ。裏面記載のインターフェイス部の画像はほぼ実寸サイズだ |