エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.18

「A Toshiba Group Company」。SSD専業へと生まれ変わったOCZが語る未来

2014.03.05 更新

文：GDM編集部 Tawashi/池西樹

編集部：
SSD事業に必要なすべてのコンポーネントが揃ったことで、価格面でも変化はありそうですね。
Jimmy氏：
NANDフラッシュを自社で用意できるのは、非常に大きなポイントです。価格面で競争力が発揮できるのはもちろん、安定した製品供給が可能になります。さらには、いち早く情報を入手できるため、次世代プロセスルールで製造されたNANDフラッシュ採用製品を、他社に先駆けて市場へ投入することができるでしょう。


東芝傘下になったことで新たに加わった最後の1ピース。それがトライアングルの右下「NAND Flash」。SSDを扱うメーカーとしては大きなアドバンテージを得たことになる

編集部：
東芝製NANDフラッシュへの移行はどの程度進んでいるのでしょうか。
Jimmy氏：
クライアント向けでは、2.5インチフォームファクタの「Vector 150」シリーズや「Vertex 460」シリーズで、すでに採用済み。さらに4月発売予定のPCI-Expressモデル「Revo Drive 350」でも東芝製NANDフラッシュを搭載しています。また、エンタープライズ向け製品でも順次対応予定です。具体的には、PCI-Express対応「Z-Drive 4500」シリーズや、SATA3.0（6Gbps）対応の「Intrepid 3000」シリーズですね。
編集部：
「Vector 150」や「Vertex 460」では、既存モデルからパフォーマンスが引き上げられていますが、ファームウェアの最適化などを行っているのでしょうか。
Jimmy氏：
いえ特に行っていません。東芝製NANDフラッシュは他社の製品に比べて高速なため、変更するだけでパフォーマンスが上がります。これまではコスト面から採用が難しかったのですが、グループ企業となりこの問題もクリアされました。