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SSDの本体デザインも変更される。左が従来の「Vector 150」。右が新生OCZ版の「Vector 150」。今後数ヵ月のうちに移行していくという
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- 編集部:
次世代インターフェイスへの対応について、具体的な予定はあるのでしょうか。
- Alan氏:
M.2やSATA Expressなど、次世代インターフェイスの製品については、2014年末を目途に開発を進めています。OCZでは、かつていち早くSATA3.0(6Gbps)インターフェイスに対応した「Vertex 3」シリーズのように、新製品を積極的に展開していくつもりです。
- 編集部:
「Barefoot 3」に変わる新型コントローラの情報はありますか。
- Alan氏:
SATA Expressに対応した次世代コントローラ「Jet Express」(開発コードネーム)を開発しています。
- 編集部:
それは楽しみですね。いつ頃を予定していますか。
- Alan氏:
SATA Expressインターフェイスの登場に合わせたいのが本音ですが、今のところは今年の12月をターゲットに製品化したいと思っています。
- 編集部:
近頃では、他メーカーよりTLC NANDフラッシュを使った廉価モデルも登場していますが、OCZでは予定はありますか。
- Alan氏:
価格面で競争力のあるモデルが用意できるため、全く検討していないわけではありません。ただし、信頼性や耐久性の問題がクリアされてからになります。
- 編集部:
最後に日本の皆さんに一言お願いします。
- Alan氏:
新たに生まれ変わったOCZですが、東芝傘下になったことでより魅力的な新製品を提供できるようになりました。今後も引き続き、よろしくお願いします。
強力な“武器”を手に入れた新生OCZに期待
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エルミタ編集部とは久々の再会となった両氏は、「同じ日本の会社の人間なりましたね」と笑顔で登場。今後も引き続き、日本市場でOCZブランドを広く展開していくことを約束してくれた
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昨年11月の破産申請から東芝への資産譲渡、そして社名変更までの一連の動きは、我々にいくばくかの不安を抱かせる大きな出来事であったことは事実だろう。しかし今回のインタビューを終えてみて、その心配は全くの杞憂に終わった。心配された混乱もなく、開発体制やチャネルも従来通りだ。さらに懸念どころか、世界有数のNANDフラッシュメーカー東芝という強力な“武器”を手に入れ、パフォーマンスだけでなく、信頼性・耐久性・コストといったトータルパフォーマンスに優れる製品を作り出せる環境が整った。新型コントローラの開発も順調に進んでいるらしく、新製品の登場にも期待がかかる。
新生OCZから上がった反撃ののろし。今後の動向から目が離せない。
協力:OCZ Storage Solutions
株式会社アスク