エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.307
2014.03.08 更新
文:GDM編集部 池西 樹
次にAMDのゲーム向けAPI「Mantle」の効果について確認していくことにしよう。ドライバには原稿執筆時の最新版「Catalyst 14.2 Beta v1.3」を使い、ベンチマークソフトには「BattleField 4」と「Star Swarm benchmark」の2種類を用意した。
「Catalyst 14.2 Beta v1.3」のステータス画面 |
まずは「Mantle」API対応のFPSゲーム「BattleField 4」のスコアから。解像度は1,920×1,080ドットに固定して、画質設定は「高」と「最高」を選択。「CAMPAIGN:BAKU」のスタートからセーフハウスに到達するまでのフレームレートを「BattleField 4」のコマンドを使い計測した。
BattleField 4(fps) |
「Mantle」によるパフォーマンス向上は、「画質設定:最高」で約26%、「画質設定:高」では約56%といずれも効果は絶大。「BattleField 4」をプレイするなら、KaveriとRadeon R9 290Xはベストチョイスと言っていいだろう。最新ドライバではマルチグラフィックス時のパフォーマンス向上も見込めることから、CrossFire X構成に挑戦してみるのも面白い。
続いて、「Mantle」に対応したベンチマークソフト「Star Swarm benchmark」のスコアを確認していこう。シナリオは“Follow”、セッティングは“Extreme”で、APIは“Mantle”と“Direct 3D”の2種類を選択している。
Star Swarm benchmark(fps) |
「Star Swarm benchmark」は、「BattleField 4」より最適化が進んでいるようで約85%アップという驚きの結果。Eidos Montreal社のアクションゲーム「Thief」など、徐々に対応ソフトも増えてきており、今後の展開次第ではゲーミングPCの勢力図を大きく塗り替えることになるかもしれない。
ここからは、簡易オーバークロック機能「OC Genie 4」を使い、CPUコアのオーバークロックに挑戦していく。なお「A88X-G45 GAMING」では、「Gear 1」と「Gear 2」の2種類のプリセットが用意されているが、今回は両方の設定を試している。
「Gear 1」設定時の結果。動作クロックは倍率42倍の4.20GHz | 「Gear 2」設定時の結果。動作クロックは倍率45倍の4.50GHz |
A10-7850Kとの組み合わせでは、「Gear 1」で4.20GHz、「Gear 2」では4.50GHzへとクロックが向上した。OSの起動やベンチマークテストの動作にも問題はなく、手軽かつ安全にパフォーマンスを引き上げる手段としてオススメだ。