エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.311
2014.03.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
φ6mm銅製ヒートパイプはやや控えめな3本構成とし、上位モデルとの差別化と、コストダウンが図られている。エントリークラスのモデルとしては、十分な装備だろう。
受熱ベース部に目を移すと、ヒートパイプがCPUに直接触する「HDT」(ヒートパイプダイレクトタッチ)を採用。CPUから発生する熱をダイレクトに移動させ、放熱フィンへ伝える役割を果たしている。
φ6mm銅製ヒートパイプは、普及価格帯モデルとしては平均的な3本構成。受熱ベース部を中心にUの字に曲げられ、末端がヒートシンク上面から突き出している | |
CPUに直接接触する「HDT」(ヒートパイプダイレクトタッチ)式を採用。受熱ベース部とヒートパイプはキレイに平坦処理が施されている |
ヒートシンクには「ETS-N30」を特徴付けるギミックが2つ用意されている。ひとつは「ETS-T40」シリーズでも採用されている「SEF (Stack Effect) design」だ。放熱フィンには山折り形状で三角形に口を開けた通気孔を4箇所用意。ヒートシンク内の空気の圧力を高める事で、ヒートシンク内部を通る空気(風)の速度が向上。冷却効率を高める効果が期待できる。
「SEF (Stack Effect) design」はENERMAX製CPUクーラーの代名詞的な独自の設計。ヒートシンク内部を通る空気のスピードを向上させる効果が期待できる |
「Air path creating high VEF (Vacuum Effect)」は、フラップ形状(VEF)の放熱フィンデザインにより、空気をヒートシンク内部に取り込む最適な気流を作り出している。
フラップ形状放熱フィン「Air path creating high VEF (Vacuum Effect)」は、ヒートシンク内部のエアフロー効率化が図られている |
このように両者の相乗効果を利用し、ナロータイプヒートシンクでもTDP130WクラスのCPUにも対応できるだけの冷却能力が発揮できるというワケだ。