エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.319
2014.04.21 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
電源ユニットは例に洩れず、ボトムレイアウトを採用。ホワイトに塗装されたボトム面には、電源ユニット吸気ファン用に通気口が設けられている。ATX規格電源ユニットの高さは86mmだが、マザーボードトレイ面にはこれに合わせた「折り返し」があり、電源ユニットを側面から支えている。なお搭載空きスペースだが、HDDケージ装着時(2基並列の標準状態)は実測約230mm、HDDを1つ取り外すと約360mmに拡大する。
拡張スロットは横方向積み重ねでは最大クラスの全9段仕様だ。マルチグラフィックス構成を想定しての重装備は、さすがフルタワーPCケースといったところ。4-wayマルチグラフィックス構成の準備も万端というワケだ。拡張ブラケット金具には通気口が設けられ、それぞれハンドスクリューで固定されている。
9個のハンドスクリューが並ぶ拡張スロット。ブラケットは通気口仕様で、1ブラケットあたりの穴数は8個。合計72個の穴は、フロント吸気孔さながらの通気性が確保されているといえるだろう |
内部構造チェックの最後に、ケーブルマネジメント機構をチェックしておこう。
「Graphite 760T」に用意された裏配線用ケーブルスルーホール(青色部分) |
PCケース内部の配線をスッキリ整頓できるケーブルマネジメント機構は、マザーボードトレイのケーブルスルーホール・レイアウトが重要。接続したデバイスから最短でマザーボードトレイ裏スペースにケーブルを引き回し、結束バンド等を上手に使い見た目も美しく「交通整理」しておきたい。
要所にレイアウトされたスルーホールは上面に3箇所、縦列に3箇所、下面に4箇所の合計10箇所を装備。これだけあれば、どこからでもケーブルを背面に引き回す事ができるだろう | |
縦長スルーホールには、ケーブル外皮を傷つけないグロメットが装着されている。なおマザーボードトレイとサイドパネル間の空きスペースは、実測約30mmだった |
CPUクーラーの換装や、ネジの増し締めなど、あると便利なCPUクーラーカットアウト。CPUソケットレイアウトを考慮し、幅は約195mmと広い。高さは最大部約155mm(最小部は約135mm)あり、使い勝手は良さそうだ。
CPUクーラーカットアウトの開口部は比較的広く、みるからにメンテナンス性は良さそうだ |