エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.321
2014.04.26 更新
文:GDM編集部 池西 樹
新生「Athlon/Sempron」シリーズとして登場した、Socket版SoC(System-on-a-Chip)Kabini。Intelの省電力プロセッサ、Bay Trail-D対抗とされる製品で、TDP25Wの省電力ながら、CPUコアにはクアッドコアデザインのJaguarアーキテクチャを採用。GPUコアには、128基のシェーダープロセッサを備える、GCN世代のRadeon R3 Graphicsを内蔵し、同クラスのプロセッサでは最高レベルのパフォーマンスを実現した。
Socket版SoCとしてリニューアルされた「Athlon/Sempron」シリーズ。CPU・GPUコアのほか、チップセットの機能も統合されている |
統合されるメモリコントローラは、動作クロックDDR3-1600MHzのシングルチャネル。ディスプレイ出力は、DisplayPort、HDMI、DVI、D-Subがサポートされ、単体で4K解像度によるデュアルディスプレイに対応する。またインターフェイスは、SATA3.0(6Gbps)×2、USB3.0×2、USB 2.0×8が標準装備され、Bay-Trail-Dに比べて拡張性にも優れている。
今回の検証で使用するのは「AM1」プラットフォーム最上位SoC Athlon 5350 |
なお対応プラットフォームは「AM1」で、ソケットは「Socket FS1b」。プロセッササイズは実測36×36mmで、これまでのAMDプロセッサに採用される40×40mmより一回り小さく、ソケット、CPUクーラーとも互換性はない。ちなみに原稿執筆時点でのラインナップは以下の通り。
50mmファンを搭載するリファレンスクーラー。クーラーとプッシュピンは別々の状態で付属するが、ピンホールのサイズがギリギリのため、取り付けにはかなり苦労させられた |