エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.322
2014.04.29 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
フラッグシップに相応しい風格と興味深いギミックを備えている「MASTERPIECE i1440」。眺めるだけはここまでで、いよいよそのパフォーマンスを各種ベンチマークテストを使用してチェックしていきたい。もちろん気になるのは、「オーバークロックスイッチ」による“覚醒モード”の威力ということになるだろう。
そのままでもかなりの実力が期待できるは確かだが、どこまでのポテンシャルが隠れているのか。いざ検証といこう。
まず手始めに、3Dベンチマークソフトの大定番「3DMark」による検証から始めよう。ハイエンド構成な「MASTERPIECE i1440」のこと、プリセット設定はDirectX 11対応の「Fire Strike」のほか、最高レベルの負荷環境を想定した「Fire Strike“Extreme”」の2つを選択している。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
さすがに“リミッター解除”は伊達ではないということだろうか。「Fire Strike」で約5%の差が開いたほか、「Fire Strike“Extreme”」では総合スコアで9%以上、Graphics Scoreでは約6%のスコア差をつけている。スイッチを押すだけの手間で(しかも瞬時に)パフォーマンスが目に見えてアップするというのは、かなり痛快だ。
続いては、テッセレーションを駆使した重量級の3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」を使用してパフォーマンスをチェックする。プリセット設定はDirectX 9ベースの“Basic”に加え、より高負荷なDirectX 11対応の“Extreme”を選択した。
nigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic” | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme” |
CPUに比べGPUのクロック差はそれほど大きくないため、どの程度スコアが違うものか疑問もあった。しかしフタを開けてみれば、“OCモード”はいずれの負荷環境でも5~6%以上のFPSを稼いでおり、ゲームにおける影響もかなり大という印象だ。Min FPS(最小FPS)はややムラがあるため完全に信頼できるワケではないが、それでも15%以上パフォーマンスを伸ばしているのには感心。ゲーム中は積極的に「オーバークロックスイッチ」を活用してみたくなる。