エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.326
2014.05.14 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
フロントトップ部に用意された操作パネルには、上段にファンコントローラーと「AHVクーリング」制御スイッチ、温度表示ディスプレイ、下段に各種アクセスポート、POWERスイッチ、リセットスイッチが集約されている。床置きを想定したこのレイアウトは、アクセスポートの使い勝手がよく、ファンコントローラーに採用されるロータリースイッチも慣れればブラインド操作が可能だ。
旧式ホテルのベッドサイドにある操作パネル的な雰囲気はあるものの、使い勝手は良好。なおアクセスポートは左からUSB3.0×2、USB2.0×2、マイク、ヘッドホン、さらにリセットスイッチ、POWERスイッチが並ぶ | |
裏面から操作パネルを観察すると、2枚の基板で構成されていた。各種ケーブル類はすでに接続済みで、通常この部分に触れる必要はない |
リアパネルは最上部に2つのスルーホール、上段右に120mm口径排気ファン、左にバックパネルI/O。中段右に4つの水冷ホース用スルーホール、左に拡張スロット、そして最下段にボトムマウントの電源ユニット用の穴が用意されている。
一般的なPCケースに比べ、「AHVクーリング」機構がある分、トップパネル部の厚さが目につく |
水冷チューブ用スルーホール横にレイアウトされる拡張スロットは全9段。4-wayマルチグラフィックス構成を想定しての重装備で、各々のブラケットには通気性を考慮したスリットが設けられている。
全9段でマルチグラフィック構成にも対応する拡張スロット。固定にはサイドパネル部と同じハンドスクリューが使用されている |
「ZM-H1」の左サイドパネルはアクリル窓仕様。開口部は透明度も高く、ATXサイズのマザーボードなら基板の右端付近から全体を側面から眺める事ができる。LED発光ギミックをはじめ、デザインやカラーリングにおいても「見せる」PCパーツが豊富な昨今、おおいにドレスアップを楽しみたい。なお開口部サイズは実測約W280×H380mmだった。
開口部が広いアクリル窓仕様の左サイドパネル。右サイドパネルは通常のフラットデザインが採用される。なお左サイドパネル下にはロゴをプリント。ZALMANのPCケースではよく見られる光景 |
本体をひっくり返してボトム面をチェックすると、ほぼ全面にわたり通気口仕様になっていた。また中央部を境に、前後スライド着脱可能な防塵フィルタを装備。持ち手があることで、PCを床に設置した状態で容易に取り外しができるため、メンテナンスもしやすい。
ボトム面は電源ユニット搭載部のみならず、中央からフロント部にかけても通気口仕様。エアフロー重視のPCケースという性格が表れている | |
ハニカム構造により強度が高められた防塵フィルタ。前後スライド着脱式で、付着したホコリを簡単に除去することができる | |
一段高さがつけられたインシュレーター部には、滑り止めゴムを装着。なお接地面は実測約D70×W25×H20mmだった |