エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.331
2014.05.30 更新
文:GDM編集部 池西 樹
PCI-Express3.0(x4)を使いCPUに直結することで、32Gbpsの帯域幅を実現したUltra M.2 |
続いて「Z97 Extreme6」最大の特徴でもある、Ultra M.2の動作を確認していこう。前述の通り、「デバイス マネージャー」からUltra M.2ドライブを確認すると、標準的なSATAドライブと同じ「ディスク ドライブ」として認識される。フォーマットやドライブの割当方法にも変更はなく、通常のドライブとまったく同じ感覚で使用することができる。
Ultra M.2にストレージを接続したところ。UEFIでは“M2_1”に認識される | Ultra M.2にOSをインストールする場合は、「Fast Boot」を必ず“Ultra Fast”に設定しておこう |
しかしUltra M.2にOSをインストール場合は、UEFIの「Fast Boot」を“Ultra Fast”に設定しておかないと、起動不可のエラーが表示され、インストールが実行できなかった。ただし、一度OSのインストールが終了してしまえば、“Disabled”や“Fast”に変更してもOSは起動できるため、それほど大きな問題にはならないだろう。
「Fast Boot」を“Ultra Fast”に設定しておかないと、Windows 8.1(画像左)、Windows 7(画像右)ともインストールディスクに選択できなかった |
PCのセットアップが無事完了したところで、続いてUltra M.2のパフォーマンスを確認していこう。今回は「MZ-HPU512T/000」に何もデータを書き込まないクリーンな状態と、OSをインストール・起動した場合の2パターンにてベンチマークを計測。また比較対象としてM.2に搭載した場合でも測定を行っている。
Ultra M.2搭載時のベンチマーク結果。(画像左:クリーン状態/画像右:OS起動時) | |
M.2搭載時のベンチマーク結果。(画像左:クリーン状態/画像右:OS起動時) |
Ultra M.2搭載時は、シーケンシャル読込約1,150MB/sec、書込約950MB/secを計測し、SATA3.0(6Gbps)ドライブのRAID 0に匹敵する性能を発揮する。ランダムアクセスも読込は約500MB/sec、書込も300MB/secを大きく上回り、シングルストレージでは最高レベルの性能と言って差し支えないだろう。M.2搭載時とのパフォーマンス差も大きく、ストレージ性能を重視する人には大きなアドバンテージとなるはずだ。
ちなみに“Ultra Fast”モードで、Ultra M.2ドライブからWindows 8.1を起動したところ、デスクトップ表示までの時間はわずか2秒足らず。すべての準備が完了するまでの時間も15秒程度で、モバイル端末並みの高速起動を実現できる。
Ultra M.2からWindows 8.1を起動したところ。ASRockロゴから間髪入れずデスクトップ画面が表示される |
電源投入から起動までのスピードが速すぎるため、「DEL」キーによるUEFI画面への移行は不可能。そのため専用のユーティリティが用意されている |