Mini-ITXマザーボードにピッタリの秀作CPUクーラー
サイズオリジナルクーラーでは久しぶりの登場となるロープロファイルモデル「小太刀」。先代モデル「小槌」から一段とコンパクト化が進み、コンポーネントが高密度に実装されるMini-ITXマザーボードとの親和性は、より一層高められている。80mmファンをヒートシンクの下にマウントさせた「S.F.M.S」方式は、エアフロー面を考慮するとやや苦肉の策という印象はあるが、2本のヒートパイプや銅製の受熱プレートで放熱をサポートすることで、十分な冷却性能を確保している。
特にIvy-Bridge以降、定格運用でも冷却性能に不安が残るIntelのリファレンスクーラーに対しては、高負荷時で-14℃としっかり効果を発揮しており、コンパクトPCの冷却性能に不安があるならぜひ一度試してみて欲しいアイテムだ。
【静音性】 3.5ポイント
アイドル時の動作は十分静かだが、高負荷時は45dBAを超え少々耳障り。リファレンスクーラーと比べても明らかにノイズが大きいことからやや辛めのジャッジとした。とは言え100%の負荷が長時間続くシーンがさほどないであろうことを考慮すれば、通常運用に支障をきたすほどではない。
【冷却性能】 4.5ポイント
厚さ34mmのロープロファイルモデルとしては十分なパフォーマンス。「小太刀」が対象としているメインストーム向けのCPUなら、ハイエンドモデルでも安心して冷却を任せることができる。
【取り付け易さ】 5.0ポイント
4本のネジだけで固定できる「小太刀」は、ネジ止め式では最高レベルの取り付け易さ。マザーボード裏面のコンポーネントに干渉する心配もなく、幅広いMini-ITXマザーボードで使用できる点もプラス材料だ。
【コストパフォーマンス】 5.0ポイント
冷却性能はもちろん、工作精度も上々で、3,000円を切る価格設定は文句なく5.0ポイント。スペースの制限で仕方なくリファレンスクーラーに頼っているなら、すぐに「小太刀」の購入をオススメする。
サイズ「小太刀」総合評価 |
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協力:株式会社サイズ