エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.341
2014.07.16 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては、定番のCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」を使用して、クロックごとのCPUパフォーマンスをチェックしてみよう。
CINEBENCH R15(cb) |
CPUパフォーマンスがダイレクトに反映するベンチマークのため、動作クロックが上がるごとにスコアが順調に伸びている。100MHzほどと小幅ながら4%前後の階段を上がっており、「EasyTune」による簡易のチューニングがしっかり効果を上げているようだ。
ちなみに「Enargy Saving」(省電力)はそもそも0.8GHzからクロックが上がらない設定のため、当然スコアも頭打ちになっている。ただし唯一設定変更に再起動を必要としないため、離席する場合などにセットしてみてもいいかもしれない。
次に、オーバークロックによりどの程度消費電力が変動するのか、「CINEBENCH R15」動作中の挙動を確認しておこう。ベンチマーク動作中に最も高かった値を高負荷時、逆に10分間何もせず放置した際の最小値をアイドル時と設定。ワットチェッカーを使用して計測を行った。
消費電力(W) |
アイドル時は省電力機能が働くため、ほぼ誤差といっていい数値になっている。ただし「Medium」時には「Default」から50W増となる201Wに達しており、やや発熱も心配になってくる。日頃からCPUチューニングを多用する場合は、冷却性能に勝るリファレンス以上のCPUクーラーをチョイスした方がいいだろう。
やや低調なHaswell Refresh世代の船出とは裏腹に、解禁当初からマザーボードは気合の入ったラインナップが展開されてきたが、やはり“載せるだけ”のスタンダードCPUとの組み合わせでは役不足だった。特に「G1 Gaming」のようなゲーミングマザーボードは、これでもかという豪華な搭載機能や高負荷に耐える信頼性が、高い次元でバランスされたモデル。ニーズに合わせて身の丈にあったチューニングを選択できる、“Devil’s Canyon”とタッグを組んでこそ真価を発揮できるというものだ。どっしりとした安定性をベースに、できるだけパフォーマンスを上げていきたいという向きに、ゲーミングマザーボードはうまくフィットするだろう。
Killer NICや高品位オーディオなど、ゲームを視野に入れるなら満足間違いなしの機能群を満載。Devil’s Canyonをフルに活かして遊びたい、そんな向きにピッタリなマザーボードだ |
特にGIGABYTEのIntel 9シリーズ世代のマザーボードは、カテゴリごとにハッキリとした性格付けがなされており、以前に比べて目的別にスッキリ選べるようになった。それでいて拡張スロットやインターフェイス、フォームファクタごとの細かいモデル分けも万全。その中で今回取り上げた「GA-Z97X-Gaming 7」は、シリーズ中でもインターフェイスや拡張スロットの多様性に富んでおり、いわば総合力に優れたハイパフォーマンスモデル。ゲームはもちろん何でもやる、という欲張りな1台にピッタリな1枚かもしれない。