エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.343
2014.07.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
GIGABYTE「GA-Z97X-Gaming 5」 実勢売価17,980円前後 製品情報(日本ギガバイト株式会社) |
歴代GIGABYTEのマザーボードの特長として、とかくラインナップの豊富さが挙げられる。Haswell Refresh世代に対応するIntel 9シリーズでもそのスタイルは健在だが、今回はおおまかに仕様を差別化した3本柱のシリーズに集約された。中でもゲーミング向けモデル「G1 Gaming」では、ネットワークとオーディオ機能を重視。低遅延かつ広帯域な“ゲーマー御用達”ネットワークチップのQualcomm「Killer E2201」、音響コンデンサや分離基板を採用する「G1 Audio」を標準装備。ゲーマーが迷わずチョイスできる仕様になっている。
この「G1 Gaming」シリーズからは、これまで“超高耐久”を謳う負荷テスト通過済みの「GA-Z97X-Gaming G1 WIFI-BK」と上位モデル「GA-Z97X-Gaming 7」を取り上げてきた。いずれも優秀な機能やコンポーネントを詰め込んだ高性能マザーボードだったが、はたして今回の主役「GA-Z97X-Gaming 5」はどこが違うのか、まずはこれら上位との比較を軸に話を進めていこう。
パッと見では上位モデルの「GA-Z97X-Gaming 7」と区別のつきにくい「Gaming 5」のレイアウト。基本仕様はほぼ共通だが、基板上のスイッチ群など一部機能を省略。その分ボード幅も短くなっている |
ざっとレイアウトを眺めてみると、直接の上位モデル「GA-Z97X-Gaming 7」とかなり似通った外観という印象を受ける。実際にM.2とSATA Expressの最新インターフェイスを実装するストレージ周りや3系統のPCI-Express3.0(x16/x8/x4)によるSLI/CrossFireXのサポート、最大3,200MHzのOCメモリサポートなど、基本仕様はほぼ共通。「GA-Z97X-Gaming G1 WIFI-BK」はデュアルギガビットLAN構成、「GA-Z97X-Gaming 7」はMarvellチップによりストレージ周りがさらに強化されているなど、若干の違いはあるものの「GA-Z97X-Gaming 5」は上位にかなり近い構成のマザーボードと言えそうだ。
ちなみにそれ以外では、基板上の電源・リセットボタンなどの「クイックボタン」やいくつかのファンコネクタもオミット。それにより、ボード幅が上記2モデルよりも短く(244mm→225mm)なっている。
マルチグラフィックスや優れたオーディオ機能など、基本的な搭載機能は上位モデルに負けてはいない | |
パッケージデザインはシリーズ共通、グラフィックスカードで採用されていた「瞳」のデザインだ。購入の際は製品のナンバリングをよく確認したい |