エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.345
2014.08.06 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
最後にCPUチューニングで生じるであろう消費電力の変化を確認しておこう。テストにはストレステスト「OCCT 4.4.0」を使用し、10分間動作させた際の数値を高負荷時、何もせず放置した際の数値をアイドル時として、ワットチェッカーによる計測を行った。
消費電力計測 |
まず当然ながら省電力モード時が最も消費電力が低い。高負荷時にはそれなりのクロックで動作するため目立った差というほどではないものの、低負荷時の挙動からトータルではかなりエコに働いてくれるハズだ。
また、それぞれの高負荷時では、CPU・GPUクロックともにクロックの高いOCモードが最大40Wと差を付けている。ツールからワンタッチで行えるチューニングということもあり、このあたりはシーンに応じての切り替えを考えたい。
Minit-ITXマザーボードは限られたスペースのせいで機能や拡張性が劣る、という常識は一部モデルにおいて過去のものになっている。特に昨今は尖った機能をウリにするゲーミングモデルを中心にハイエンドな製品が続出しており、Mini-ITXフォームファクタも今や新時代。拡張スロットの数以外では、フルサイズのマザーボードに見劣りしないモデルが選べるようになった。
その中でも「Z97E-ITX/ac」は、オールマイティに優れた多機能ぶりが強み。余すことなく搭載された次世代インターフェイスや優れたネットワーク機能、さらに「Super Alloy」仕様による堅牢さと、小型モデルでは屈指の完成度を誇っている。それでいてゲーミングモデルより格段に安価な点も手伝って、質実剛健なマシンを組み上げるには最適なパートナー。極小サイズでメインマシン構築に耐えうる、秀逸な1枚と言えるだろう。
Mini-ITXのサイズ制限を感じさせない、多彩な搭載機能が魅力の「Z97E-ITX/ac」。全方位に優れた構成は、メインマシンのコアとして相応しい |