エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.348
2014.08.13 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからはベンチマークソフトを使ったパフォーマンスチェックに移ることにしよう。シーケンシャル読込480MB/sec、書込430MB/sec、ランダム読込75,000 IOPS、書込80,000 IOPSとされる公称スペックに、どこまで迫ることができるのか楽しみだ。
ちなみに今回使用するベンチマークソフトは、「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.3b」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の計4種類。テストはOS、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用HDDを別途用意し、テストドライブにはデータを書き込まない状態で行っている。詳細なテスト環境は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」にて、基本パフォーマンスと圧縮率による影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:Compression-Benchmark |
「Compression-Benchmark」を確認すると、読込は約450MB/sec、書込は約420MB/secでほぼ安定しており、シーケンシャルアクセスでは圧縮率の影響は見られない。また総合ベンチマークのスコアを確認すると、特に書込系ベンチマークが優秀で、ハイエンドSSDの目安とされる1,000ポイントを上回っている点に注目したい。
続いて「CrystalDiskMark 3.0.3b」を使い、圧縮率の違いによるランダムアクセスへの影響について確認していこう。データサイズは1000MBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類のテストデータでベンチマークを行っている。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
【All 0xFF (1Fill)】 |
シーケンシャルアクセスはもちろん、データサイズ512K、4K、4K QD32のランダムアクセスでも有意な差は見られず、「ARC 100」シリーズは圧縮率の影響を受けないSSDであると結論づけていいだろう。よって、以後のベンチマークではテストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って、計測を行うことにした。