エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.21
2014.08.22 更新
文:GDM編集部 Tawashi
まずはZOTACについて改めて確認しておこう。日本ではまだあまり広く認知されていないが、ZOTACは香港の大手PCパーツメーカー、PC Partnerのグループ企業の1つ。母体となるPC Partnerは、1997年に香港にて設立。中国・東莞にある工場で、大手メーカーへのOEM/ODM向けマザーボード、グラフィックスカード、フラッシュメモリなどを中心に開発・生産を手掛けている。
ZOTACは、PC Partner傘下のグラフィックスカードオリジナルブランドとして、2006年に誕生。NVIDIA GeForceシリーズを搭載したグラフィックスカードのリテール販売をスタートすると、またたく間に有力ブランドとして台頭。巨大な生産能力を背景に、ローエンドモデルからハイエンドモデルまで幅広くラインナップしている。現在では、NVIDIA製GPUを取り扱うメーカーの中では、最高ランクのTier1(一次請け)として、世界各国で販売網を展開。自作市場においても、グラフィックスカードだけではなく、マザーボードやベアボーンの取り扱いでも著名なブランドとして成長を果たした。
グラフィックスカードとマザーボード、ベアボーンは日本でもお馴染み。周辺機器の取り扱いも充実 |
インタビューに応じてくれたのは、ZOTAC香港本社でSales Director APACを務めるJames Liu氏。アジア地域のセールス部門を統括しており、日本へはほぼ月1回のペースで来日しているという。今回はZOTACが取り扱う製品の中でも主力商材のひとつであるベアボーンを中心に、マザーボードとグラフィックスカードという3つのカテゴリーについて話を伺った。
Sales Director APACのJames Liu氏。月の半分は日本と韓国に滞在。残りは本社のある香港で、アジア地域のセールス部門の指揮を執る |