「ゾタック」と呼ぶのは日本だけ、本来の発音は「ソーテック」です

• 編集部：
  それではまず、Jamesさんの経歴を簡単に聞かせてください。
• James氏：
  PC Partnerに在籍して今年で8年目になります。その前の会社も、電子機器製造受託を行う大手企業でした。PCパーツ業界という意味では20年以上になりますね。ちなみに、「ゾタック」と呼ぶのは日本だけ、本来の発音は「ソーテック」です。

“ゾタック”と呼ぶのは日本だけという衝撃の事実も。また「Z」を頭文字にしたのはアルファベット最後の文字だからで、「O」は語呂がいいから。「TAC」は“Technology”から取っているという

• 編集部：
  それは初めて聞きました。“ソーテック”と聞くと、日本では違ったPCメーカーを連想してしまいますが・・・。それはさておき、やはりご自宅ではZOTAC製ベアボーンを使っているのですか？
• James氏：
  現在のメインPCは、ZOTAC製ベアボーンをベースに1台組んでいます。あとはもっぱらノートPCですね。10年以上前になりますが、昔はゲームもよくやっていました。初代「コール オブ デューティ」など夢中になりましたよ。
• 編集部：
  毎月ほぼ1回のペースで来日されているということですが、他の国にも行かれるのですか？
• James氏：
  韓国にも日本と同じくらいの頻度で行きます。というのも、韓国の大手メーカーに多くの顧客がいますので。その他の国は、部下のスタッフ達が主に担当しています。
• 編集部：
  アジアで一番、ZOTACの強い地域はどこでしょう？
• James氏：
  それは間違いなく中国です。その次が韓国になりますが、各国で事情は異なります。例えば日本市場のユーザーは、韓国のユーザーよりも確実にハイエンド志向です。ですから日本市場向けには、ミドルレンジからハイエンドまでのモデルを重点的に投入しています。東南アジアなどは、ローエンドからミドルレンジまでのモデルが中心です。

世界各国で販売網を展開しているZOTAC。アジア地域では中国と韓国、そして日本での活躍が目立つ

• 編集部：
  全世界的に見てもやはり中国市場が一番ですか？
• James氏：
  はい。その次がEU、そして北米と南米という順です。なおセールス地域の分け方ですが、NVIDIAと同じです。よってインドはEUに入る。中東もEUですね。EUのマーケットは、ロシアからインドまで入るのでとても大きいです。
• 編集部：
  NVIDIAとの親密な関係は、やはりGeForceの取り扱いを始めた2006年からでしょうか。
• James氏：
  当初は、生産を委託されていただけでしたが、技術力の高さから、独自ブランドを立ち上げたらどうかとNVIDIAに提案されました。そこでZOTACが誕生したわけです。名前は出せませんが、現在では大手メーカーのグラフィックスカードを多数、PC Partnerの工場で生産しています。