エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.350
2014.08.24 更新
文:GDM編集部 池西 樹
GIGABYTE「GA-Z97X-Gaming 3」 実勢売価11,500円前後 製品情報(GIGABYTE) |
これまでエルミタでは、「BLACK EDITION」を兼任するフラッグシップ「GA-Z97X-Gaming G1 WIFI-BK」を筆頭に、ハイエンド「GA-Z97X-Gaming 7」、ミドルレンジ「GA-Z97X-Gaming 5」、計3種の「G1(TM) Gaming」シリーズ製品を取り上げてきた。
いずれも、メイン基板から独立した低ノイズオーディオ回路「G1(TM) Audio」や、ゲーマー向け機能が充実したサウンドスイート「Sound Blaster X-Fi MB3」を搭載。さらにタイムラグを最小限に抑え、パフォーマンスを最適化したネットワークチップQualcomm「Killer E2201」が実装されるなど、イマドキのゲーミングPCに求められる機能を網羅した、秀逸な製品に仕上げられていた。その流れを組む末弟が今回の主役「GA-Z97X-Gaming 3」だ。
「G1(TM) Gaming」シリーズの基本機能を踏襲しつつ、低価格化を推し進めたエントリーマザーボード「GA-Z97X-Gaming 3」 |
上位モデルとは、主に搭載コンポーネントで差別化が図られ、「Durable Black Solid Caps」や、ニチコン製オーディオコンデンサ、金メッキコネクタの採用は見送られている。一方で、電源回路はフラッグシップと同等の8フェーズ回路を搭載。チップセットは、レーン分割が可能なIntel Z97 Expressで、マルチグラフィックスは2-Way NVIDIA SLIまたは3-Way AMD CrossFireXをサポート。さらに最大3,200MHzの高クロックメモリや、転送速度10GbpsのSATA Express/M.2サポートなど、パフォーマンスに直結する部分は全く遜色ない。当然CPUコアのチューニングにも対応し、倍率ロックフリーのCPUを使えば、オーバークロックを楽しむこともできる。
「G1(TM) Gaming」シリーズではおなじみの“瞳”が大きくデザインされたパッケージ。サイズは実測で、325×260×H70mm | |
付属品はSATAケーブル×4、バックパネル、SLIブリッジ、ドライバCD、マニュアルのシンプルな構成 |
「GA-Z97X-Gaming 3」のブロックダイアグラム図 |
続いてマニュアルのブロックダイアグラム図から、「GA-Z97X-Gaming 3」の構成を確認していこう。3本のPCI-Express(x16形状)スロットは、内2本がCPUに、残り1本はチップセットにそれぞれ接続されている。またSATA 3.0(6Gbps)×2、SATA Express(10Gbps)、M.2(10Gbps)は、スイッチチップを介してチップセットに接続され、それぞれ排他使用となる点には注意が必要だ。