エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.353
2014.09.03 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
オプション扱いの電源ユニットは、ATX規格で奥行き225mmまでのモデルが搭載可能。MicroATX規格のPCケースとしては、かなりゆったりとしたマウントスペースが確保されている。例えばCORSAIRの80PLUS PLATINUM認証1,500Wモデル「AX1500i」(型番:CP-9020057-JP)等のハイエンド電源ユニットもチョイス可能。マルチグラフィックス構成など、パワフルなPCが構築できる準備は整っている。
電源ユニットマウントスペースは、右エリアボトム部に確保。設計上、電源ユニットは縦置き設置となり、冷却ファンは右サイドパネル側に向く |
左エリア下部にある拡張スロットは、全4段。拡張ブラケットは正方形に打ち抜かれた通気孔仕様で、右側面のレバーにより固定できるツールフリー機構が採用されている。
2スロット占有グラフィックスカード×2のマルチグラフィックス構成にも対応する拡張スロット。拡張ブラケットは通気孔仕様で、ボディ同色のブラックに塗装されている |
PCケース内部に行き交うケーブルを、無駄なく見た目もキレイに整理整頓できるケーブルマネジメント。Cube型かつ「デュアルチャンバーレイアウト」を採用する「Air 240」にとって、「裏配線」は最も得意とする分野だ。
「裏配線」はマザーボードトレイ背面と、相対するサイドパネル間のスペースを利用し、”楽屋裏”へケーブルを押し込むワケだが、「Air 240」の特異な設計上、右側面エリア全てを「裏配線」スペースとして使用できる。このようにデュアルチャンバー設計の恩恵は、ケーブルマネジメント機構にも及んでいる。
マザーボードトレイには、複数のグロメット付きスルーホールを装備。電源ユニットがマウントされる右側面エリアと、マザーボードがマウントされる左側面エリア間は、随所でケーブルの行き来ができるようになっている |
ここまで「Air 240」の外観デザインから内部設計まで一通りチェックが完了。お次は実際に組み込みを行うワケだが、その前に付属品を確認しておこう。「Air 240」の組み込みに必要なネジ類は、3.5インチHDDサイズの箱に収められ、シャドウベイに固定されていた。またジッパー袋に個別梱包されたネジ類は全6種類で、全て黒メッキが施されている。なおここでは各々のネジ類の名称をマニュアル記載通りとした。いずれも自作で使われる一般的なネジにつき、名称だけで使い道は理解できるはずだ。
ちなみにマニュアル(QUICK START GUIDE)については実にCORSAIRらしい。折り畳まれた大判1枚に本体のイラストが描かれ、各々の箇所に搭載方法等が記されている。簡素ながら簡易ではなく、ひと目で「Air 240」の内外設計が分かるようになっている。なお表記は日本語を含め、8言語に対応する。
【SSD pan head screw】×4 | 【Fan screws(short)】×16 |
【Fan screw(long)】×4 | 【MBD/HDD screw】×16 |
【ODD/SSD screw】×16 | 【Motherboard standoffs】×1 |
【Black cable ties】×6 | 【Rubber feet】×4 |