MSI「Z97S SLI PLUS」 実勢売価17,000円前後 製品情報（MSI）

安定性や信頼性を重視したスタンダードモデル「CLASSIC Series」

オーバークロック向け「OC Series」を筆頭に、ゲーミング向け「GAMING Series」、省電力向け「ECO Series」、スタンダード向け「CLASSIC Series」の4種類に大別されるMSI製マザーボード

現在MSIでは、マザーボードのラインナップを「OC Series」「GAMING Series」「ECO Series」「CLASSIC Series」の4種類にカテゴライズしている。その中で最もベーシックなモデルに位置付けられるのが、スタンダード向け「CLASSIC Series」だ。ユーザーの幅広いニーズに応えるため、コストを重視したローエンドから、パフォーマンスを重視したハイエンドまで、充実したラインナップを揃えている。

ハードウェアの障害からマザーボードを保護する独自規格「GUARD PRO」。従来の「ミリタリークラス4」と併せて、マザーボードの耐久性を高めている

また同シリーズでは、エントリー向けを含め、ほぼすべての製品が独自品質規格「ミリタリークラス4」に準拠。さらにハードウェアの障害からマザーボードを保護する「GUARD PRO」に対応し、湿度耐性の高いPCBの採用や、ESD/EMI保護機能の実装により、安定性や耐久性を向上。他のシリーズのような尖った機能こそないものの、いずれも用途を限定しないバランスのとれた製品に仕上げられている。

原稿執筆時（2014年8月現在）、「CLASSIC Series」のIntel 9シリーズマザーボードは計8枚。この他にもIntel 8シリーズを採用するローエンドモデルが多数用意されている

「CLASSIC Series」フラッグシップモデル「Z97S SLI PLUS」

今回取り上げる「Z97S SLI PLUS」は、「CLASSIC Series」に属するフラッグシップモデル。チップセットにはコア倍率変更に対応するIntel Z97 Expressが採用され、電源回路にはデジタル制御の8フェーズ回路を搭載。さらに大型の冷却用ヒートシンクと高品質なコンポーネントを組み合わせることで、高負荷時の発熱を抑え、定格運用のみならずオーバークロック時でも安定した動作が期待できる。

M.2/SATA Expressを始めとして、充実したインターフェイスを備える「Z97S SLI PLUS」。コストパフォーマンスに優れるハイエンドとして、アキバでの評判も上々と聞く

また拡張スロットはPCI-Express3.0（x16）×3、PCI-Express2.0（x1）×2、PCI×2を備え、マルチグラフィックスは2-Way NVIDIA SLI/3-Way AMD CrossFireXに対応。さらに最大3,300MHzの高クロックメモリや、転送速度10GbpsのSATA Express/M.2サポート、IntelチップによるギガビットLANなど、およそハイエンドPCに求められる機能はすべて網羅されている。

「GUARD PRO」のロゴが大きくデザインされたパッケージ。サイズは実測で335×270×65mm
パッケージ裏面には機能の詳細とスペックが記載。購入前には必ず確認しておこう	付属品はドライバCD、SATAケーブル、バックパネル、SLIブリッジ、各種マニュアル類のシンプルな構成だ