エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.357
2014.09.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
外観デザインを確認した後は、いよいよ内部構造に迫ってみた。ボディ同様、ブラックに塗装されたPCケース内部は開口部も広く、作業の妨げになるものが見当たらないため、組み込みはし易い部類と言えるだろう。ここからは内部のエリア毎に解説を進めていく。
なおここでもう一度確認しておきたいのは、「Fulmo Q ECA3360B-GT(U3)」が売価3,000円台のPCケースであるということ。外観はデザインでカバーできるものの、内部構造に至っては低コストのしわ寄せがどこかにあるはず。ここからはコストパフォーマンスモデルである事を意識し、「それなり」なのか「クラス以上」なのかをやや厳しく見極めていきたい。
マットブラックのPCケース内部。実にシンプルな設計には見えるものの、とても売価3,000円台のPCケースとは思えない |
まずはドライブベイレイアウトからチェックを開始しよう。「Fulmo Q ECA3360B-GT(U3)」には、5.25インチオープンベイ×2段、3.5インチシャドウベイ×3段、2.5インチシャドウベイ×4段が装備されている。おのおの搭載スペースと固定方法を詳しく解説していこう。
5.25インチオープンベイは2段。光学ドライブ1台とドライブベイを使ったアクセサリ等が搭載できる。ベゼルはメッシュ仕様で、防塵フィルタを装備。フロントパネルには、両サイドのツメにより固定されていた。また光学ドライブの搭載には、ツールフリー機構が用意されている。最もオーソドックスなダイヤルロック式で、工具不要で簡単に光学ドライブがマウントできてしまう。
3.5インチシャドウベイは全部で3段。後述する2.5インチシャドウベイの下段にあり、こちらにもツールフリー機構が装備されていた。
2.5インチシャドウベイ下にある、3.5インチシャドウベイ。5.25インチオープンベイ同様、工具いらずのツールフリー機構が搭載されていた | |
5.25インチ同様のダイヤルロック式ツールフリー機構。搭載手順は同様ながら、3.5インチシャドウベイ用のパーツは若干長さが短い |
3.5インチシャドウベイ上部には、2.5インチシャドウベイが3台分用意されている。シャーシフロント面と1枚のプレートで構成されたシンプルなシャドウベイで、ツールフリー機構はなく、SSD(HDD)は片側2箇所のネジで固定することになる。さらに3.5インチシャドウベイがある底面にも1台分の2.5インチシャドウベイを装備。設置場所は離れるものの、都合4台の2.5インチSSD(HDD)が搭載できる事になる。
実にシンプルな2.5インチシャドウベイ。内部側プレートはネジ留め式で、取り外しが可能。空間はトレードオフながら拡張カードの有効スペースを拡大する事ができる | |
3.5インチシャドウベイの下部にも、2.5インチシャドウベイを装備。ボトム面には4つの穴が用意され、SSD(HDD)の底面ネジ穴を利用してマウントできる |