エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.358
2014.09.19 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
さて、ここまで「ERX430AWT」を外に中にと観察してきたが、いよいよここからはシステムへ組み込んでの実動テストだ。ミドルレンジユーザーの使用環境を想定し、GeForce GTX 750 Tiグラフィックスカードを用意してオンボードGPUとの挙動を比較・検証してみよう。
なお、今回は株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)より、Gainward製のGTX 750 Tiグラフィックス「NE5X75TT1341-1073F(3071)」を借り受け、テストに使用している。リファレンス同様補助電源コネクタ非搭載という省電力仕様ながら、ネイティブでオーバークロック(ベース:1,202MHz/ブースト:1,281MHz/メモリ6,008MHz)が施されているというカスタムモデルだ。
Gainward「NE5X75TT1341-1073F(3071)」 製品情報(株式会社リンクスインターナショナル) |
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実際にマシンに組み込んでみる。MicroATXサイズのコンパクトなシステムには、過剰すぎない低容量な電源ユニットがよくマッチするだろう |
まず先頭は、定番のストレステスト最新版「OCCT 4.4.1」より、PowerSupplyTestを実行する。CPUとGPUの両方に強力な負荷をかけることで、それぞれの環境でのフルロード時における「ERX430AWT」の挙動を確認してみよう。
かなりの高負荷がかかっているにも関わらず、テスト中の電圧変動はほとんどなく、グラフの波形はきわめてフラットに推移している。変動幅の数値に目を移してみても、オンボードGPUとGTX 750 Tiともに+12Vが0.08Vほど変動しているのみで、それ以外は誤差の範囲内。いずれの環境でも定格電圧を下回ることはなく、高負荷環境でも出力がブレずに安定しているのはさすがだ。