エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.361
2014.09.28 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
MSI「GTX 970 GAMING 4G」 市場想定売価43,980円 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
新たに登場したGeForce GTX 980/970は、第2世代「Maxwell」アーキテクチャを採用する「GM204」コア搭載のハイエンド向けGPUだ。ミドルレンジのGeForce GTX 750 Ti/750とともに登場した第1世代と同様、32基のCUDAコアで構成されるコントロールユニット4基がセットになった「SMM」(Steaming Multiprocessor Maxwell)方式により、各CUDAコアの稼働効率を高めている。もちろん「Maxwell」最大の特長でもある省電力性能は健在で、Kepler世代のGTX 700シリーズから消費電力は大幅にダウン。GTX 980が165W、GTX 970は145Wとミドルレンジ級で、ハイエンド向けGPUとは思えない驚異的なワットパフォーマンスを実現している。
第2世代「Maxwell」のダイイメージ。ハイエンドグラフィックスの概念を一変させる、脅威のワットパフォーマンスを実現した |
また、圧倒的に省電力ながら動作クロックが引き上げられている点も頼もしい。今回主役となるGTX 970の基本スペックは、CUDAコア数1,664基、コアベースクロック1,051MHz、ブーストクロック1,178MHz。メモリクロックは7,010MHzで、GDDR5 4GBのビデオメモリを実装している。メモリバス幅はKepler世代の384bitから256bitに削減されているが、新機能のメモリ圧縮エンジン「Delat Color Compression」により実効転送速度を向上。帯域を節約することでハイパフォーマンスを発揮する。
さらに新しく軽量なアンチエイリアス方式「MFAA(Multi-Frame Sampled Anti-Aliasing)」に対応するなど、気になる新要素は多数。際立つワットパフォーマンスを筆頭に、かなり魅力的なハイエンド向けGPUに仕上がっている。