エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.369
2014.11.04 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
ここからは「M6S」シリーズの256GBモデル「PX-256M6S」を画像で確認していこう。製品パッケージは従来のブルーに代わってイエローが採用され、より目立つようになった印象だ。筐体はシルバーが継続されているが、パッケージ写真にもあるように、「M6S」のロゴがプリントされている。本体外装はアルミ製で、放熱効果も期待できる。厚みは7mmで2.5インチSATAストレージを採用する多くのデスクトップPC、ノートPCに搭載可能と見られる。なお、9.5mm厚に変更するためのスペーサは付属しないので、組み込みに際し厚みをあわせる必要のある場合は、別途入手する必要がある。
比較的シックな色合いの多いSSD製品パッケージにおいて、鮮やかなイエローパッケージが目印となる「M6S」シリーズ。サイズは一般的なSSDと同等だ | |
本体厚みは7mmで、左上にPLEXTORブランドロゴ、右中央に「M6S」のシリーズロゴがプリントされている | |
裏面は型番などの情報や製品仕様、電力仕様、認証取得ロゴを記したシールが貼られている。インターフェースは一般的なSATA 3.0(6Gbps) |
続いて外装カバーを外し、内部を見ていこう。側面にあるネジのうち1本は“WARRENTY VOID”シールで封印されており、これを破ってしまうと製品保証が受けられなくなる。基本的には開封厳禁で、どうしても開けたい場合は製品保証期間の終了後に楽しもう。ここではレビューとしてあえて開封し、内部の構造を紹介しよう。
本体の構造も一般的なSSDと同様で、アルミニウム製のカバーに守られる形で基板が実装されている | |
左の基板裏面側となるカバーはフラット、右の基板表面側となるカバーには絶縁シールが貼られた上で、コントローラチップ部分に熱伝導シールが貼られている | |
基板表面は、インターフェース寄りの左上にコントローラチップ、その下にキャッシュメモリ、右にNANDチップが搭載されている。なお、キャッシュメモリの上にもう1チップ実装できる空きパターンが確認できる | 基板裏面はとくにチップの実装はなく、フラットな状態。回路を眺めることができてこれはこれで興味深い |
コントローラは、MarvellのサーバーグレードIC「88SS9188」 | NANDフラッシュメモリチップは東芝A19nm Toggle MLC「TH58TEG8DDKTA20」。1チップあたり32GB(256Gbit)で8チップ搭載していた |
キャッシュメモリはSK Hynixの「H5TC4G63AFR」。512MB(4Gbit)のDDR3L(1.35V)メモリで、PBグレードなので最大1600MHz(CL11)駆動となる | コントローラの上にあるのはWinbondの「25Q80BVIG」。SpiFlashシリーズMulti-I/Oで、グレードとしては通常のインダストリアル向け |