エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.369
2014.11.04 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
ここからはベンチマークソフトを用い、「PX-256M6S」のパフォーマンスを検証していくことにしよう。テスト環境には、メインストリーム向けのプラットフォームLGA1150を用い、CPUはボトルネックを抑える意味でCore i7-4790Kを用いている。
使用するベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.3b」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の計4種類。OS用には別途「PX-256M6S」を用意し、検証用の「PX-256M6S」はクリーンな状態でテストを行っている。詳細なテスト環境は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を用い、ごく基本的なパフォーマンスと、圧縮率の変化によるパフォーマンスへの影響を確認しておこう。
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークでは、シーケンシャル読込で500MB/secには届かなかったものの、489.77MB/secと、メインストリーム向けとしては十分な値。シーケンシャル書込も400MB/sec台にのせているので、十分に快適と言える。「Compression-Benchmark」では、若干のスパイクが見られるものの、シーケンシャル読込・書込ともおよそ先の総合ベンチマークの結果と同等のあたりで安定しており、圧縮率の変化による転送速度の変化は無い。
次に「CrystalDiskMark 3.0.3b」を用いて、圧縮率による影響を再確認しておこう。データサイズは標準の1000MBとし、データ形式は「デフォルト」のランダムと、圧縮効率の高い「All 0×00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類で計測した。
【デフォルト (ランダム)】 | |
【All 0×00 (0Fill)】 | 【All 0xFF (1Fill)】 |
「CrystalDiskMark 3.0.3b」でも、圧縮率による転送速度への影響は見られない。各テストごとに多少の増減はあるもののシーケンシャル読込が510MB/sec前後、書込が440MB/sec前後に落ち着いた。また、512Kや4K、4K QD32に関してもおよそ10MB/sec程度の誤差に収まっている。このことから、以降はランダムデータによるテストに絞って見ていこう。