エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.370
2014.11.12 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
次に冷却ファンレイアウトを確認してみよう。「Enthoo EVOLV」に標準搭載されている冷却ファンは、フロント200mm×1基とリア140mm×1基。ミニタワーPCケースながら、200mmの大口径ファンが搭載できる点は、さすがPhanteks。冷却能力の高さも「Enthoo EVOLV」が得意とするところ。加えて、増設ファンスペースはトップ部に用意されている。ここからは個別に、詳細をチェックしていこう。
「Enthoo EVOLV」の冷却ファンレイアウト |
ミニタワーPCでありながら、フロントには200mm口径ファン1基が標準で搭載されている。MicroATXクラスでは珍しい大口径ファンを装備するあたり、「Enthoo EVOLV」のエアフロー能力には大いに期待が持てる。
標準装備品の200mm口径ファンをじっくり観察してみると、ラウンド形状のブラックフレームに、ホワイトインペラを採用。羽枚数は9枚の3pinコネクタ仕様だった。なおフロント部には140mm口径または120mm口径ファン用の換装ネジ穴も装備されている。
標準搭載のリア140mm口径ファンは、排気方向にマウントされている。型番は「PH-F140SP」(DC12V/0.20A)だが、回転数は公表されていない。なおこのモデルもPhanteksのカタログモデルにはあるものの、アンペア(A)数値に違いがあるため、ケースファン用のカスタマイズ品である可能性がある。ちなみにコネクタは200mm口径ファン同様で3pin仕様。カラーはブラックフレームにインペラはホワイト。羽枚数は9枚仕様だった。
リア標準装備の140mm口径ファン。120mm口径ファン用のネジ穴も用意されている |
トップパネルの内部にも、増設ファンスペースが用意されている。ここには、140mm口径または120mm口径ファンを最大各2基が増設可能。水冷ラジエターのマウントを想定しての設計であることは、言うまでもない。
トップ部に用意された増設ファンスペース。マウント用ネジ穴は丸穴ではないため、搭載位置が調節できる仕組み | |
トップパネルは密閉されているように見えて、両サイドに通気用の穴が装備されている。さらにトップパネル後方には横一列にフィン形状の”風の通路”も確保し、スムーズな排気と熱の滞留を防ぐ工夫がなされている |