エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.371
2014.11.15 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
ここからは主要な各種のベンチマークソフトや実際のゲームタイトルを用い、パフォーマンスを検証していこう。動作クロックは、出荷時のクロック(以降:定格)に加え、先のオーバークロック(以降:OC)、そしてリファレンス相当までクロックを下げた状態(以降:リファレンス相当)でも計測した。なお、「GV-N980G1 GAMING-4GD」ではベースクロックとブーストクロックが連動しており、ブーストクロック側はリファレンスよりも若干高くなるため、実際のリファレンスカードよりもやや高いスコアになるものと思われる。
オーバークロックモデルである「GV-N980G1 GAMING-4GD」の性能を確認するため、リファレンススペックと同等までクロックを下げた状態でもスコアを計測した |
まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」の計測をしてみた。プリセット設定は負荷の高い「Fire Strike」と「Fire Strike“Extreme”」を選択している。
Fire Strike | |
Fire Strike“Extreme” |
今回は、リファレンス相当、定格、OCがおよそ100MHz単位なので、スコアの向上率もおよそ等間隔になった。Graphics Scoreに関してはどちらも約100MHz上がるごとに6%向上しており、総合スコアは5%ずつ向上した。
続いてDirectX 11の特徴的な機能であるテッセレーションを利用できる「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」をテストした。DirectX 11ベースの「Extreme」と、より軽量なDirectX 9ベースの「Basic」という2つのプリセットで検証しよう。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Basic”(fps) | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0“Extreme”(fps) |
比較的スコアがバラつく傾向にあるベンチマークソフトであることから、複数回の平均をとってもMin FPSとMax FPSはクロックとの相関が見られなかったが、Avegrage FPSに関してはスケールアップが見られた。ただし、クロックに比例しているわけではなく、リファレンス対定格では4%向上したが、リファレンス対OCでは5%となり、高クロックなほど高スコアという印象だ。