エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.372
2014.11.17 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
テストの締めくくりとして、最後はベンチマーク中における「P1050-MA」の消費電力を振り返ってみよう。それぞれのテスト時における最大値と、10分間放置したアイドル時の最小値をワットチェッカーで計測した。
「P1050-MA」の消費電力計測 |
さすがにミドルレンジのテスト構成とあって、ハイエンド向けの「P1050-MA」にはやや物足りない結果になった。最も変換効率に有利な50%負荷にもまだ遠い状態だが、安定したテスト結果からさらなる大出力要求にも問題なく応えられそうな印象だ。マルチGPU構成やストレージをギッシリ積んだエンスーなシステム構成こそ、「P1050-MA」の真骨頂といえる。
ENERMAXの品質がクラス格安で買えてしまう、LEPAの80PLUS PLATINUM認証モデル「P1050-MA」。コストパフォーマンス的な観点からは、かなり強力なモデルのようだ |
80PLUS PLATINUM認証を取得した高効率電源ユニットおいて、クラス最安級である「P1050-MA」のコストパフォーマンスはかなり魅力的だ。本来システムの安定動作に直結する電源ユニットは妥協したくないパーツの最右翼なのだが(特に1000Wクラスのハイエンド向けではなおさら)、“Designed by ENERMAX”による高い信頼性が品質への心配を帳消しにしている。ややアピールが物足りない気がするものの、誰もが知っている老舗とのコラボレーションは分かりやすいトピックだ。こだわりのパーツで構成されたメインマシンにも、信頼をおける“心臓”として躊躇なく組み込むことができるだろう。
もっとも、実際のところこの「MaxPlatinum」シリーズは、ENERMAXのOEMモデルといった性格が強い。高品質なパーツがお買い得に買えるというのはそれだけでステキなことなので、もちろん今後もこうしたコラボ製品の登場には期待したい。ただしLEPA自身も優れた技術を持っているメーカーだけに、両社のイイトコどりをしたコラボモデルが出てきても面白いだろう。