エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.385
2014.12.26 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは、ベンチマークソフトによるパフォーマンスチェックに移ることにしよう。まずは「Windows エクスペリエンスインデックス」による基本性能のチェックから。なおWindows 8.1では隠し機能となっているため、結果をGUIで表示できるフリーソフト「WIN SOCRE SHARE」を使用している。
Windows エクスペリエンスインデックス(「WIN SOCRE SHARE」) |
スコアの中で最も足を引っ張るのは“3.2”の「グラフィックス」。また「ゲーム用グラフィックス」も“3.5”とやや振るわず、全体的にグラフィックス性能はやや低調。一方、それ以外の数値はいずれも“5.0”を超えており、このクラスのPCではかなり優秀だ。実際に検証をしていても、処理待ちでイライラさせられることはなく、オフィスユースやWebブラウジングなどの作業であれば、不満のないパフォーマンスを備えている。
次にグラフィックス系ベンチマークを使い、3D性能の検証を進めていくことにしよう。まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」から。なおプリセット設定はローエンドということを考慮して「Ice Storm」「Ice Storm Extreme」「Cloud Gate」の3種類を選択した。
3DMark |
DirectX 9世代のライトなベンチマークということで、「Ice Storm」では8,000ポイントオーバー、「Ice Storm Extreme」でも約5,000ポイントとそれなりのスコアを計測。テスト中の平均フレームレートも30fpsを超え、及第点と言っていいだろう。ただし、DirectX 10世代の「Cloud Gate」は、1,000ポイントを大きく下回る厳しい結果。テスト動作も紙芝居のような状態で、Intel HD Graphicsとは言え、デスクトップ用のそれとは別物と考えたほうがいいだろう。
続いて、実際のゲームシーンのパフォーマンスを測定するべく、コーエーテクモゲームスの競馬シミュレーションゲーム「Winning Post 8ベンチマーク」をチョイス。品質設定は「低グラフィック」と「高グラフィック」の2種類で測定を行っている。
Winning Post 8ベンチマーク |
マルチコアCPUとDirectX 9.0c対応グラフィックスカードという、比較的要求スペックの低いゲームだが、「高グラフィック」ではコマ落ちが頻発し、ゲームプレイは厳しい印象。「低グラフィック」でもスコアは19.1fpsとやや低めだが、コマ落ちは格段に少なくなり、設定次第ではなんとかプレイできるレベルまで引き上げることができそうだ。
3Dベンチマークのラストは、未だにアップデートが提供され続けている名作オンラインRPG「FINALFANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3」のスコアを確認していこう。解像度は「High」と「Low」の2種類で測定を行っている。
FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3 |
「Low」ならデフォルト状態で“とても快適”な動作が保証される「とてつよ」、「High」でもデフォルト状態で“快適”な動作が保証される「おなつよ」を獲得しており、パフォーマンスに問題なし。特にサブアカウント用に旧世代PCを使っているのなら、「ZBOX PI321 pico Win8.1 with Bing」に変更することで、消費電力や設置スペースを大幅に抑えることができる。