高性能ファンコンが融合したモニタリングツール「System Information Viewer」

続いては、オーバークロック設定の際には欠かせないモニタリングツール「System Information Viewer」をチェックしよう。「EasyTune」を起動すると自動で簡易版が立ち上がる（詳細版にも移行可能）ものの、システム情報の閲覧やファンコントロール機能など、OC時以外でも比較的アクセス機会の多そうな機能が集まっている。
　特にファンコントロール機能が優秀で、その本丸といえる「Smart Fan Advance」では、システム温度に応じたファン回転数をユーザーが詳細に定義できる。また、簡易機能の「Smart Fan Auto」では4種類のプリセットから動作モードを瞬時に切り替え可能。細かい設定が苦手、という人もシーンに応じて簡単に冷却パフォーマンスをスイッチできるのは嬉しい。

トップに配置された情報画面「System Information」。ここでは搭載するCPUやメモリのスペック、さらにマザーボードの型番に至るまで、詳細なシステム情報がひと目で確認できる

簡易のファンコン機能「Smart Fan Auto」はこちら。4つのプリセットからファン設定を選択できる。ブラウジングなど軽い動作では「静音モード」、ゲームプレイ時には「パフォーマンス」など、用途に応じて使い分けたい

「Smart Fan Advance」では、搭載するファンごとに温度に対応した回転数を調整できる。制御可能なファン数はマザーボードごとに異なり、「GA-Z97X-UD7 TH」では「CPU Fan」と「CPU OPT」、「System Fan 1～3」の計5つのファンを制御できた

リニアに回転数を変化させる以外にも、決め打ちの回転数を設定することが可能。なお、仮に低回転にセットした場合でも70℃に達した場合は最高速度で回転、一気にクールダウンしてくれるので安心だ

「System Alerts」では、システム状況に応じたアラートレベルを設定できる。最適な通知を組み合わせることで、OCやファンコンの詳細設定がさらに生きてくるだろう。また、ファンの故障などの事態にも対応できる

システム情報のロガー機能「Record」も完備。一定時間のシステム状況を記録することができる