エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.387
2015.01.08 更新
文:フリーライター・石川ひさよし
ここからは、ベンチマークソフトを用いて「PX-256M6M」のパフォーマンスを検証していくことにしよう。テストは、「BRIX」に組み込んでPCのシステムドライブとして利用した場合と、「M6M」本来のパフォーマンスを見るために変換アダプタを介して、通常の検証環境に接続したものと2通り行った。
まずはシステムドライブとして組み込んだ場合のパフォーマンスを簡単に「CrystalDiskMark 3.0.3b」の結果で紹介しよう。
「CrystalDiskMark 3.0.3b」の結果はシーケンシャル読込が497.6MB/sec、シーケンシャル書込が427.1MB/sec。とくに読込側は500MB/secに迫り、メインストリーム向けSSDとして十分なパフォーマンスと言える。そもそも製品数が少ないmSATA SSDとしては、実質的にトップクラスのパフォーマンスと言えるだろう。小型PCでパフォーマンスを追求するならオススメだ。
CrystalDiskMark 3.0.3b 【1000MB】 |
続いて、変換アダプタを介した検証を、こちらは通常のレビュー準拠で進めていこう。使用するベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」「CrystalDiskMark 3.0.3b」「HD Tune Pro 5.50」「ATTO Disk Benchmark 2.47」の計4種類。OS用には別途「PX-256M6S」を用意し、検証用の「PX-256M6M」はクリーンな状態でテストを行っている。詳細なテスト環境は以下の通り。
まずは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を用い、ごく基本的なパフォーマンスと、圧縮率の変化によるパフォーマンスへの影響を確認しておこう。
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:総合ベンチマーク | |
AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークでは、シーケンシャル読込で469.7MB/sec、シーケンシャル書込で424.81MB/secを記録した。読込側はカタログ値と開きがあるが、書込に関しては15MB/sec程度の差である。「Compression-Benchmark」でも大きな山や谷は見られず、圧縮による転送速度の変化が無いことが確認できる。